去年の春に日本でも公開された、
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
を見てみました。(アマゾン・ヴィデオ)
https://www.youtube.com/watch?v=C_KDSAPybf4
アメリカ映画にしたら、
とても「地味」な映画で、
日本公開が危ぶまれたそうです。
たしかにこの作品は、
いい意味で「アメリカ映画」的ではありません。
静かな、いい映画でした。
最初、いわゆる「ダメ男」ものかと思いましたが、
そうではなく、
主人公には、
「心が壊れる」だけの過去がありました。
彼と、彼の元妻と、
兄と、兄の元妻と、
兄の息子。
彼ら全員の人生に、
それは影を落としています。
ちなみにフランスでのメディア評も、
とても芳しいものでした。
アメリカ映画でも、
こんなにまともなものがあるわけですね。
ただ、ボストンや、
マンチェスター・バイ・ザ・シーを舞台としているわけですが、
2時間超の映画の中で、
アジア系は女性医師が一人だけで、
アフリカ系はただの一人も登場しませんでした。
こんなに白人社会な土地柄なのかどうか、
それが少し気になりました。