2019年3月19日火曜日

『キャプテン・マーベル』

今は時間があるので、
やりたかった企画をあれこれ試していると、
あっという間に一日が終わってしまいます。

で今日は、
楽しみにしていた

『キャプテン・マーベル』

見てきました。

https://www.youtube.com/watch?v=kHo8QYfxvok

まず、クリー人が住む星があります。
その国はどうやら「帝国」で、
ヴァース(というかヴィアースと発音してましたが)は、
その精鋭部隊の隊員です。

スクラル人がいます。
彼らはクリー人たちと戦っており、
しかも劣勢で、
ある星に逃げてきたのですが、クリーは執拗に攻撃してきます。

そして地球があります。
「今」は1995年で、
クリー人の戦争のことなど、
まったく知りません。

<以下、ややヤタバレします>

さて、こういう状況のもと、
スクラル人との戦闘の中で、
ヴァースは地球に落ちてきます。
ロサンジェルスです。

彼女を追ってスクラル人も到着。
ただ……
実は侵略的だったのはクリー人のほうで、
スクラル人は安住の地を求めて宇宙をさまよっているだけだ、
ということが分かってきます。
また、
ヴァースは過去の記憶が(断片しか)なかったのですが、
ある記録が見つかり、
彼女は実は地球人だったこと、
クリー人によって改造され利用されていたこと、
が分かってきます。
そして、
「地球人+スクラル人+ヴァース(=キャロル)」
vs.
「クリー人の戦闘部隊」
の戦いが始まるのです。

当初、
主人公ヴァースが、
「誇り」を持って「国」のために戦うというのを聞いて、
それはないな……
と思ったんですが、
それは、むしろそれを否定するための導入でした。
よかったです。

で、
スクラル人がユダヤ人の比喩であるのは間違いないでしょうが、
それは同時に、現代の、
大国の空爆などによって居場所を失った難民の比喩でもあるのでしょう。
問題は、「アメリカ」の位置です。
第一印象、クリー人は、
世界最強の軍事力を持つアメリカに見えます。
まあ、アメリカのダークサイド、と言っていいでしょうか。
ただ、ヴァース(キャロル)は、
アメリカ空軍をモチーフにした戦闘スーツを選ぶのです。
そして、侵略のためではなく、
平和のために戦う、ということになっているわけです。
つまり「アメリカ」は、
この2つの面を持つ存在として提示されているように読める気がします。
さらにいえば、
ヴァース/キャロルは、
クリー人であり地球人、という二重性を生きています。
これは、「アメリカ」の二重性とパラレルに見えるわけです。

そしてもちろんこの映画は、
女性のスーパーヒーローを描いていて、
女性たちへの応援歌にもなっています。
それも〇ですね。

というわけで、
わたしはとてもおもしろかったです!