2019年3月30日土曜日

『異邦人』

先日のジュンク堂でのイヴェントでは、
じゃんぽ~る西さんとわたしそれぞれが、
おすすめの本を紹介したのですが、
中で、じゃんぽ~るさんおすすめの1冊、

『異邦人』(講談社まんが学術文庫)カミュ/須賀原洋行

は、おもしろかったです。
基本、主人公ムルソー(無流想)の主観で描かれていて、
だから、鏡の場面以外、
絵の中にムルソーはいないのです。
また、というわけで絵は彼が見ている世界なので、
まんがのコマが目の形をしていたりします。
どんどん引き込まれました。

ただ、これは会場でも話したのですが、
殺される男がアラブ系に見えない、
という点が、やや気になりはしました。
(これは以前、大きな論争のもととなった事柄なのでした。)