『バガボンド』
を見てみました。
これ、ネット上での人気は「まあまあ」程度の印象ですが、
わたしは、とってもおもしろかったです。
冒頭、「映画みたい」と思いましたが、
なんとそのテンションが、
最後まで続いたのです。
これは驚きました。
深い、とか、穿ってる、とかいうわけではないんですが、
これほど、
観客を引っ張ってゆく力のあるドラマも珍しいと感じました。
見終わった今、少し「ロス」です。
ドラマが始まって間もなく、
ある「取り返しのつかないこと」が起こります。
この敗北感、ないし負債感が、
通奏低音のように響き続けることになります。
物語は、いわば入子型構造をしていて、
これ、と思ったらそれより大きいこれ、またそれより大きい……
と展開し、これもうまいなあ、とうなってしまいます。
世評の高い『愛の不時着』も、
そして『梨泰院クラス』も、
たしかにおもしろかったですが、
どうでしょう、
わたしは『バガボンド』のほうが上である気もしています。