それは
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
です。
これ、ヒロインが自閉症スペクトラムの弁護士、
という設定で、まずこれがいい。
彼女は、ほぼ誰とも目を合わせないし、
動きがぎこちない。
こんなヒロイン見たことない!
しかも、魅力もある。
なかなかのものです。
そしてもっともいいと思う点は、
障害との対し方。
治そうというのでもなく、
もちろん切り捨てるのでもなく、
単に受け入れるというのを越えて、
それをそれとしてプラスにしてゆくという態度。
これはいいと思います。
しかも、
自閉症ではあるけれど、
ソウル大を主席で卒業という優秀なヒロインだけでなく、
劇中には、
多様な障害を持つ人たちが登場し、
ヒロインのような、
いわば特別な障害者ばかりを描いているわけでもないのです。
ドラマとして、
突っ込みどころは多いのです。
特に法廷の場面では、
それ素人でも気づくんじゃ?
みたいなことで逆転が起きたり、
ヒロインの出生の秘密も、
やや嘘くさい。
男性たちの描き方も、
女性目線で理想化されていて、
現実的じゃない。
ただ、こんなに欠点が多いのに、
なぜか見てしまうのは確かです。
「ハード」なものにちょっと食傷したとき、
このドラマはぴったりかも。