アマプラで、
『てんやわんや』(1950)
を見てみました。
監督は渋谷実。
主演は佐野周二。
そして、淡島千景にとっては、映画デビュー作です。
(今気づいたんですが、ouTubeに全編版がありました。
アマプラでお金払う必要なかった!)
この映画を見たのは、淡島千景を見たいがため。
ところが残念ながら、
そんなに出てこないのです……
気の弱い男性、犬丸は、
昔から世話になっている社長(志村喬)の「腰巾着」。
そして社長の(「妾」と言われている)秘書の花輪さんは、
なぜか犬丸との結婚を望んでいます。
そんな中、
社長に命じられ犬丸は四国へ。
東京に疲れていた犬丸にはちょうどいい仕事でした。
そしてそこで犬丸は、
四国独立を目指す小集団に出会ったり、
若い女性と一夜をともにしたり……
というお話。
淡島千景演じる花輪は、
いわゆる「アプレ」で、
一人だけ浮いています。
初登場のシーンは、ビルの屋上。
ストを決行してる社員たちを尻目に、ビキニで日光浴!
その後の犬丸への「アタック」の姿勢も、
超積極的で、行動的。
おもしろいキャラだと思いました。
1箇所、印象に残ったのは、
四国の山奥の家を訪ねた折、
その家の老夫が、東京から来た犬丸に質問があると言い出します。
そしてその質問とは、
「日本は、本当に、戦争に負けよりましたかいな?」
戦後まだ5年。
こんなことを考えている人も、
いないわけじゃなかっただろうと、思えてきました。