『キング・オブ・シャドー』
を見てみました。
原題は、Le roi des ombres で、
「影」は複数形です。
ラッパーの が、主人公の兄の役で出ています。
(準主役です。)
パリ郊外のシテ。
そこでは、2つの組織が麻薬取引を巡って対立しています。
一方はアフリカ系、他方はヨーロッパ系が中心。
でその前者のリーダーのイブラヒムには、
事故で視力を失った異母弟アダマや、
母親や妹がいます。
父親亡き後、家族の面倒は彼が見てきました。
とはいえそれは、犯罪行為を通してでしたが。
やがて抗争は激化。
アダマら家族も巻き込まれてゆきますが、
そんなとき、あるじけんをきっかけに、
アダマの視力が奇跡的に戻ります。
この、まだ誰も気づいていない事実を利用して、
アダマは事態の沈静化に乗り出しますが……
映画としては、
全体にちょっとずつ緩みが感じられて、
あまりいいデキとは思いませんでした。
「郊外」というものを消費している感じもあって、
『アテナ』には遠く及ばなかったかな。