2023年5月14日日曜日

『キング・オブ・シャドー』

ネトフリにあったフランス映画、

『キング・オブ・シャドー』

を見てみました。
原題は、Le roi des ombres で、
「影」は複数形です。


ラッパーの が、主人公の兄の役で出ています。
(準主役です。)

パリ郊外のシテ。
そこでは、2つの組織が麻薬取引を巡って対立しています。
一方はアフリカ系、他方はヨーロッパ系が中心。
でその前者のリーダーのイブラヒムには、
事故で視力を失った異母弟アダマや、
母親や妹がいます。
父親亡き後、家族の面倒は彼が見てきました。
とはいえそれは、犯罪行為を通してでしたが。
やがて抗争は激化。
アダマら家族も巻き込まれてゆきますが、
そんなとき、あるじけんをきっかけに、
アダマの視力が奇跡的に戻ります。
この、まだ誰も気づいていない事実を利用して、
アダマは事態の沈静化に乗り出しますが……

映画としては、
全体にちょっとずつ緩みが感じられて、
あまりいいデキとは思いませんでした。
「郊外」というものを消費している感じもあって、
『アテナ』には遠く及ばなかったかな。