『砕け散る絆』(2018)
を見てみました。
原題は Rondes de nuit(夜回り、夜の巡回)です。
舞台はマルセイユ。
そしてその対岸のアルジェリア。
アルジェリア系の一家は、
母と、区長選挙に立候補している息子、フアド。
そこに、居場所がない家を離れ、パリに行っていた娘ミラが帰ってきます。
ミラは刑事で、
15年間音信不通だった父から、
マルセイユで会いたいという連絡があったからです。
(ミラは「パパッ子」でした。)
そんな時、あるモールで、
浮浪者が殺される事件が起こります。
見つけたのは夜警の男性でした。
そしてこの殺された男性こそ、ミラの父親だったのです。
その後、現場にいた女性が、
フアドの浮気相手だったことが判明し……
犯罪事件と、家族の物語を結びつけた作品です。
画質などから、テレビ映画かなと思います。
脚本のローラ・ピアニは、こんなことを言っていました。
Cette histoire est née d’un fait divers
que j’ai lu dans Libé il y a une dizaine d’années
qui racontait la mort d’un clochard dans un centre-commercial de Bagnolet
et que les vigiles du centre-commercial se sont côtisés
pour rapatrier son corps en Algérie.
Cela m’a boulerversé.
Ce peuple invisible et souterrain de vigiles, de rondes de nuit, de clochards,
de gens qu’on côtoie tout le temps et dont on ne connaît rien,
je trouvais que c’était beau.
脚本家らしいと言うか、共感できる話しですね。
ただ、映画のデキ自体は、
可もなし不可もナシ……かな。
わたしとしては、
こんなところにこんな俳優が、という感じがおもしろかったですが。
まず、ミラが所属する犯罪課の主任が、
『パリの家族たち』
の中で、
一番アクの強い役を演じていたオリヴィア・コートでした。
次に、ミラの母親役であるフェイリア・ドゥリバ。
彼女はこの映画
で、主演していました。
変わらない雰囲気で、目立っていました。
彼女は、明日公開予定のこの映画
にも出ているようです。
そしてもう一人が、
フアドの愛人役であるマリアマ・ゲイエ。
彼女が主役を務めたのは
でした。
彼女も、大好きなアイサ・マイガも出ている新作がこれ。
LE MARCHAND DE SABLE
これ見たい!