カミラ役で出演していたエメラルド・フェネル。
彼女が監督した、初めての長編映画、
『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)
を見てみました。(ネトフリ)
主演はキャリー・マリガン。
まず、映画としてテンポがよくて、見やすかったです。
一方内容は、
いわゆる「レイプ&リヴェンジもの」で、
ただ、リヴェンジするのはキャシー(マリガン)ですが、
レイプされたのは親友だったニーナです。
この二人の優秀な女性は、かつて医学生でした。が、
あるパーティーの後、悲惨な事件が起きてしまいます。
キャシーの憧れだったニーナは、
この夜以降壊れてしまい、大学もやめ、おそらくは自殺してしまいます。
キャシーもまた、夢だった医学の道をあきらめ、
大学を去ります。
ニーナの後を追う形でした。
けれども……、「犯人たち」男子学生は、
結局おとがめナシ。
女性校長は、「前途ある男子たちの将来をつぶせない」
というわけです。
「前途ある女子たちの将来」は踏み潰されたのに。
そして数年後、キャシーが働いているカフェに、
大学時代の同級生がやってきて、
「犯人たち」のその後の「活躍」を聞き、
彼女は行動を起こします……
さまざまな映画やドラマで、
見え隠れしていた問題です。
『ハウス・オブ・カーズ』では、
大統領を目指す女性が、
かつて自分をレイプし、
今は軍人として出世した男と出会います。
また、『ある告発の解剖』も、
かなり近いテーマでした。
キャリー・マリガンは、評判通りよかったです。
ラストでの彼女の運命は、もっと違う形もあり得たとは思いますが、
「たとえそれでも許さない」
という意味になっていて、
やはりこちらのほうがいいかもしれません。
(ただ、男性たちの描き方が、
やや戯画的というか、
もう少し多面的でもよかった気もします、映画としては。)
キャリー・マリガンは、最近これを見ました。
そしてこれもそうでした。
この作品は、今回の作品に連なっていると言えるでしょう。
そしてその先に、最新作、
が来るわけですね。
これはYouTubeにレンタルがあるので、見てみます。