とされているらしいバズ・ラーマン監督の作品群。
そう言えば、『ムーラン・ルージュ』はそうだった気もします。
(ちなみにこの映画の挿入歌、
Voulez-vous coucher avec moi ce soir ?
は、動詞 vouloir が登場したとき、
授業で見せています。
あんまり授業向きじゃないんですけど!
で、ちょっと見てみたのが、
『華麗なるギャツビー』(2013)
です。
ギャツビー役はレオナルド・ディカプリオ。
「恋人」であるデイジーはキャリー・マリガン。
(こんなとこにもキャリー・マリガンが出てるの、
気づいてませんでした。)
なかなかおもしろいです。
たしかにキャンプな感じ。
で、構成としては、『ムーラン・ルージュ』に似ています。
つまり、
語り手が、過去の出来事「書く」という枠組みがあり、
実際の物語はその「過去の出来事」なわけです。
でもそれはあくまで「過去」なので、
かなり濃厚な無常感も漂うわけです。
(でその無常感が、物語の華々しさと、鋭く対立するという形。)
それにしても、
ギャツビーを置き去りにした「恋人」とその夫は、
まったく great とはほど遠い存在でした。
ただ、そのようであることこそむしろ「現実」なんだ、
と言っているようにも見えました。