2024年7月5日金曜日

『アルゴ』

そう言えば見てなかった

『アルゴ』(2012)

が、たまたまBSで始まったので、
そのまま見つづけてみました。
ベン・アフレックが製作・監督・主演をこなしています。
オスカーも取っているので、きわめて有名な作品と言えるんでしょう。


1979のイラン革命。
その流れで起きたイランのアメリカ大使館襲撃事件、
をもとにしたストーリーです。
ほとんどの職員は捕虜になりましたが、
6人だけは逃げだし、
カナダ大使の私邸に匿われました。
その6人を、
イラン側が特定して探し出す前に救出する、という作戦です。

映画としては、「おもしろい」です。
サスペンスがずっと続き、
こちらも緊張しますが、
まあ、そういうものですよね。

ただ、イランの人々の描き方が、
どうなんだろうという気がします。
揃いも揃って、
暴力的で、強圧的で、頭も悪い、単細胞、
という印象です。
そこには、ほとんどなんのグラデーションもありません。
(申し訳程度のものならあります。)

そもそも、1953年のイラン=クーデタは、
CIAが石油資本と組んだものだとされています。
その後アメリカは、パフレヴィー2世と組んで、
甘い汁をたくさん吸ったはずなんですが、
その辺のことは一切触れられていませんでした。