明日から公開されるこの映画、
わたしもまだ見てないのですが、
おもしろそうです。
http://www.lehavre-film.com/
アフリカから、ロンドンを目指して密航してきた少年、
彼と出会ったル・アーヴルの人たち、彼らの抱える日常……
少し『君を想って海をゆく』を思わせます。
そしてあの時もそうだったように、
ドラマだけでなく、その背後にある社会事情が重要でしょう。
(少なくとも、「ワールド映画ゼミ」的にはそうです。)
この作品、実はDVDになるのを待っていました。
それが日本で公開されることになって、意外な喜びです。
そういえば夏には、ベッソン作品がやってきますね。
http://www.color-g.jp/news/2012/04/news-top/news/the-lady/
これもまた、フランスではつい1週間ほど前にDVDが出ました。
でもこれも、日本版まで待つことにしようかな。
両作品とも、「ゼミ」向き。日本版DVD、待ってます!
2012年4月26日木曜日
ジャクソン・ポロック展
会期終わり近くになり、
やっと今日行くことができました。
ず~~っと待っていた、ジャクソン・ポロック展です。
(つまり、もうン十年待っていた感じ。)
http://pollock100.com/
ポロックのことは、
ほとんど実物を見ないままに好きでした。
今まで見たものは、魅力はもちろんあったものの、
比較的小さい作品でした。
でも今回は、あの「インディアンレッドの地の壁画」が来ていて、
これもう、まごうかたなき傑作だと思います。
こんなに色が絡み合って、でも透明感さえある。
圧倒されます。
会場内で上映されていたヴィデオも、面白かったです。
短いドキュメンタリーで、
ポロックの制作現場が映し出されています。
ああ、こんな風に筆を振りまわし、
こんな風にドリップさせるのか、と思い、
そのあとまた「壁画」に戻ると、
そこでポロックが書いている姿が見えるようで、
幻想的ライブ?でした。
光の加減で、黒が光って見える角度があり、
それがなぜかまだ濡れている絵具のようにも見え……
でも、モンドリアンにしてもマレーヴィッチにしても、
そしてこのポロックにしても、
抽象でひとつの「極限」までいってしまった画家は、
そのあと「抽象の向こう側」(そんなものがあるとして)に行くのではなく、
みんなそれぞれの仕方で具象に戻ってくるという不思議な符合が、
不思議なような、そうなるしかないような、
でもそれが絵というものの本質かもしれず、
考えさせられました。
わたしは13時ごろ着いたのですが、
それほど混んでいませんでした。が、
14時頃からにわかに混み始めたので、
混み具合は時間帯によるのかもしれません。
あと数日しかありませんが、
これを逃すとまた数十年ないでしょう。
ポロック、おもしろいです。
2012年4月25日水曜日
One Good, One Great
今日のダルヴィッシュ、素晴らしかったですねえ!
そして黒田もいい投球でした。
まさにNY TIMES が言っている
Two Japanese Starters: One Good, One Great
の通りでした。
実は今日は夕方6時過ぎから会議があり、
帰宅したのは遅かったのですが、
それから録画を堪能しました。
メジャーの試合を見ていてほれぼれするのは、
やはりショートゴロやサードゴロです。
そのクラヴさばき、足の運び、投げられたボールの速さ、
どれもため息が出る感じです。
今日もジーターにそんなプレーがありました。
まあジーターにすればフツーなんでしょうけど。
ジーターといえば、今日の4打席目の三振、圧巻でした。
ダルヴィッシュは、当然すごい自信になったことでしょう。
そしてもうひとつジーターと言えば、
かつての同僚の松井の去就です。
松井にオファーがないのはメジャーの shame だと言っていたジーター。
でも松井も決まりそうで、
わたしも少しほっとしました。
(厳しいのはこれからなんでしょうけど。)
とにかく、とても見応えのあるいい試合でした。が、
“It was the first time we’ve seen him,” Swisher said with a huge smile.
“We’ll be ready for him next time.”
2つも三振したスウィッシャーがこんなこと言うなんて、
次回の対戦がより楽しみになりました。
2012年4月24日火曜日
黙示録
今日は「ワールド映画ゼミ」で、
はじめて『地獄の黙示録』を見ました。
といっても、2つのシークエンスだけです。
それは例の<ワルキューレの騎行>と、<フランス人農園>です。
半年前くらいに、ここでも触れましたね。
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/09/apocalypse-now.html
学生たちは、おそらく「インドシナ戦争」のことは知らないと思います。
受験科目に社会がないし、
高校の授業ではそこまで手が回りにくいだろうし。
それにしても今年の学生たちは、ほんとにちゃんと聞いてくれます。
(意図が伝わってるかどうかは別として。)
いつも、半期じゃなくて通年のゼミだったらなあ、
とは思いますけど、
なんとか半年でなんとか多くのものを伝え、
たくさん考えて欲しいです。
はじめて『地獄の黙示録』を見ました。
といっても、2つのシークエンスだけです。
それは例の<ワルキューレの騎行>と、<フランス人農園>です。
半年前くらいに、ここでも触れましたね。
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/09/apocalypse-now.html
学生たちは、おそらく「インドシナ戦争」のことは知らないと思います。
受験科目に社会がないし、
高校の授業ではそこまで手が回りにくいだろうし。
それにしても今年の学生たちは、ほんとにちゃんと聞いてくれます。
(意図が伝わってるかどうかは別として。)
いつも、半期じゃなくて通年のゼミだったらなあ、
とは思いますけど、
なんとか半年でなんとか多くのものを伝え、
たくさん考えて欲しいです。
2012年4月23日月曜日
『フランス語圏カリブ海文学小史』
パリでは一緒に楽しい時を過ごした中村さんが、
この春から日本に戻っています。
その中村さんが、若い研究者らしい本を発表しています。
『フランス語圏カリブ海文学小史 ――ネグリチュードからクレオール性まで』(風響社)
このテーマを簡潔にまとめている本は、他にないのでは?
800円という価格で現場の研究者の息吹が感じられる、
チャレンジングなシリーズの一冊です。
これはいいですねえ。
わたしが普段使っているカップの1つに、
こんなものがあります。
ここに描かれているのは、「バナニア」という粉末飲料の広告です。
でも、ここで微笑んでいる男性、
セネガルの狙撃兵なんだそうです。(帽子を見ればわかるとか。)
そしてこの
似顔絵が使用されたのは1915年のことであり、
「黒人」=「大きな子供」という紋切り型のイメージもまた
この時代にはすでに流布していた
そうです。
知りませんでした!
*わたしはたまたま見かけて買ったんですが、実はこんなにあったんですね。
http://www.la-maison-de-manon.com/category.php?id_category=48
2012年4月22日日曜日
現状
朝日新聞の世論調査(4月14, 15日)によると、
大飯原発3、4号機の再稼働を野田内閣が妥当と判断したことについて、
賛成 : 28%
反対 : 55%
そして内閣支持率は25%。
つまり、
「オール財界、オール霞が関が、もともと再稼働をめざす政権を後ろから押している」
大飯原発3、4号機の再稼働を野田内閣が妥当と判断したことについて、
賛成 : 28%
反対 : 55%
そして内閣支持率は25%。
つまり、
「オール財界、オール霞が関が、もともと再稼働をめざす政権を後ろから押している」
(東京新聞)
2012年4月21日土曜日
Le Corps Decouvert
パリのアラブ世界研究所といえば、
ジャン・ヌーヴェルの代表作の一つ、という印象が先立ってしまいますが、
もちろん「今」機能している施設です。
そのIMAで、Le Corps Decouvert 「発見された肉体」という展覧が始まりました。
http://www.imarabe.org/exposition-ima-4735
アラブ芸術における肉体表現をたどるわけですね。
そしてそこに裸体画が含まれているらしい点も、
興味をそそられます。というのも、
イスラムでヌードって?
と思ってしまうからです。
でもちょっと行くのは難しいだろうなあと思って、
ダメ元で確認したら、なんとカタログが売られていました。
http://www.amazon.fr/Le-corps-decouvert-Collectif/dp/2754106324/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1335017346&sr=8-1
安くはないけど、見てみたいですね。
A darting slider
よかったですね、昨日のダルヴィッシュは。
録画したものを、じっくり堪能しました。
当然ながら評判もよくて、
http://www.detroitnews.com/article/20120420/SPORTS0104/204200374/1129/rss15
a good, hard, four-seam fastball ...
a darting slider and a big, slow, looping curveball
darting っていうのは、名詞で使えばあの「ダーツ(dart)」で、
その動詞形「矢のように飛んでゆく」の現在分詞(形容詞)ですね。
自分の力で90マイル以上の球を投げる感覚って、
まったく想像できないけれど、
なにかグッと来るものがあるんでしょうねえ。
上の記事の中に、カブレーラが一言かけたけれど、
ダルは理解できなかった、という「前フリ」がありますが、
ほんと、あれはなんて言ったかちょっと気になりました。
打ち取られて帰ってゆく途中に、
ぽそっと言ったんですけどね。
(決して悪口じゃなさそうでした。)
タイガースの4番のプリンス・フィルダー(画像)は、
阪神にいたセシルの息子ですね。風貌も似てます。
セシルは、当初日本で三振の山を築いて、でも、
やがて「待つ」ことを覚え、開眼したと言われています。
そしてその後メジャーに戻り、ホームラン王も取って……
日本で何を学んだのか、と訊かれたセシルは、一言、
Patience.
と答えていました。
次の対ヤンキース戦も楽しみです。
2012年4月19日木曜日
新学期は楽し
新学期が始まり、ほぼ雰囲気がつかめてきました。
今年は、いい感じ❤だと思います。
1,2年対象のゼミは、大学業務の都合で1コマだけ。
で、2回目の「ワールド映画」です。
ただし今年は1時間目の開講で、
しかも履修者はみんな2時間目がアキになるので、
授業延長し放題!
登録以前に、その点は覚悟してもらってありますので、これはマジです。
(それ用に、教室も確保しました!)
また1年生のフランス語は2コマ。
どちらも例年になく聞いてくれていますし、
なんといっても声が出てる。
これは期待しましょう。
でも大学で教えていて、
元気な学生に出会うことほど楽しいことはありません。
今年はイケルと思います!
そういえば、先週ある授業の代講をしたのですが、
連絡事項の説明には数分しかかからず、
かといって90分もあるので少し雑談……と思ったら、
これもまあちゃんと聞いてくれるのです。
(ユダヤ人を通して、ヨーロッパのことを話しました。)
で、気づいたら87分経っていて……
終わった後はさすがにちょっと疲れた感じでしたが、
それは心地よい疲れです。
若いみなさんが、色々考えるタネを蒔く、
芽が出たら、その芽を育てる術を教える、
ソンナ教員ニ ワタシハナリタイ。
今年は、いい感じ❤だと思います。
1,2年対象のゼミは、大学業務の都合で1コマだけ。
で、2回目の「ワールド映画」です。
ただし今年は1時間目の開講で、
しかも履修者はみんな2時間目がアキになるので、
授業延長し放題!
登録以前に、その点は覚悟してもらってありますので、これはマジです。
(それ用に、教室も確保しました!)
また1年生のフランス語は2コマ。
どちらも例年になく聞いてくれていますし、
なんといっても声が出てる。
これは期待しましょう。
でも大学で教えていて、
元気な学生に出会うことほど楽しいことはありません。
今年はイケルと思います!
そういえば、先週ある授業の代講をしたのですが、
連絡事項の説明には数分しかかからず、
かといって90分もあるので少し雑談……と思ったら、
これもまあちゃんと聞いてくれるのです。
(ユダヤ人を通して、ヨーロッパのことを話しました。)
で、気づいたら87分経っていて……
終わった後はさすがにちょっと疲れた感じでしたが、
それは心地よい疲れです。
若いみなさんが、色々考えるタネを蒔く、
芽が出たら、その芽を育てる術を教える、
ソンナ教員ニ ワタシハナリタイ。
2012年4月18日水曜日
神楽坂の
昨日「リンカーン」を見ていたら、
神楽坂の蕎麦屋さんが紹介されていました。
これは今や有名店で、ミシュランの星もあるとか。
この店に初めて行ったのは、まだ神楽坂に移転する前の、
市ヶ谷駅近くにあった頃です。
当時法政大学に非常勤で行っていたのですが、
その62年館という、
今ボアソ・タワーがあるキャンパスからはやや離れたところにある建て物からだと、
ほんとにすぐでした。
一緒に行っていたのは、
もちろん白水社の須山さん。
昼にも夜にも行きました。
おいしいなあ、と思っていたら、
ポンと出世して神楽坂に移転。
当然わたしたちも、神楽坂へ行くようになったわけです。
印象に残っているのは、
あれは年末だったか、
神楽坂の芸者さん達が何人か、
年末のご挨拶にいらしていた時のこと。
ああ、日本だなあ、と、
ミョーな感慨がありました。
でもテレビを見ていると、
やっぱりさびしいんですね。
また須山さんと行きたいなあ、と思ってしまって。
C'est l'âge ! (歳ですね!)
神楽坂の蕎麦屋さんが紹介されていました。
これは今や有名店で、ミシュランの星もあるとか。
この店に初めて行ったのは、まだ神楽坂に移転する前の、
市ヶ谷駅近くにあった頃です。
当時法政大学に非常勤で行っていたのですが、
その62年館という、
今ボアソ・タワーがあるキャンパスからはやや離れたところにある建て物からだと、
ほんとにすぐでした。
一緒に行っていたのは、
もちろん白水社の須山さん。
昼にも夜にも行きました。
おいしいなあ、と思っていたら、
ポンと出世して神楽坂に移転。
当然わたしたちも、神楽坂へ行くようになったわけです。
印象に残っているのは、
あれは年末だったか、
神楽坂の芸者さん達が何人か、
年末のご挨拶にいらしていた時のこと。
ああ、日本だなあ、と、
ミョーな感慨がありました。
でもテレビを見ていると、
やっぱりさびしいんですね。
また須山さんと行きたいなあ、と思ってしまって。
C'est l'âge ! (歳ですね!)
2012年4月14日土曜日
夜中の中継
ダルヴィッシュの2試合目、
今から4時間後の、15日午前2時5分から、BS/NHKで中継されます。
見たいけど…… 2時かあ…… 終わるの4時かな……
http://www.nhk.or.jp/bs/t_sports/
少し見て、考えよ!
今から4時間後の、15日午前2時5分から、BS/NHKで中継されます。
見たいけど…… 2時かあ…… 終わるの4時かな……
http://www.nhk.or.jp/bs/t_sports/
少し見て、考えよ!
2012年4月12日木曜日
「脅威」を利用すること
4月11日『琉球新報』3面掲載記事より
(共同通信記者 阿部茂)
危機便乗は国民への背信
北朝鮮が「衛星」打ち上げとしている長距離弾道ミサイル発射実験が懸念される中、政府はミサイル防衛(MD)システムの地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、沖縄県や東京都に配備。石垣島には自衛隊員約450人を配置し、海上配備型迎撃ミサイルを搭載したイージス艦も東シナ海に派遣するなど、自衛隊を大規模に展開している。
北朝鮮の核・ミサイル開発が、極東の平和と安定などにとって脅威なのは確かだが、政府の一連の対応は、「衛星」発射に便乗した過剰反応ではないか。通常なら批判を受けるような軍事的、準有事的な活動を、実態以上に強調した”脅威”の下で行うのであれば、国民に対する背信行為だとも言えよう。
北朝鮮はこれまで、米朝合意に反して核開発を勧めたり、ミサイル発射実験を繰り返してきたりした。日米両国はじめ国際社会の批判は正当なことだ。
だが、私たちは、日本政府が”脅威”を利用してきたことも自覚しておく必要がある。1998年の北朝鮮による長距離弾道ミサイル「テポドン」発射後、政府は高まった危機感を追い風に情報収集衛星の導入を決定。当時の高村正彦外相は非公式発言ながら「情報衛星は金正日の贈り物だ」と言ってのけた。
今回展開されるMDの導入目的についても、かつて外務省幹部らは取材に対し「対中国が本音だが、それは言えないから北朝鮮の核を理由にしている」と率直に認めた。
「ミサイル配備」「迎撃」などの」有事の言葉が政府当局者から平然と語られ、基地の外で自衛官が銃を携行する異常さも意識する必要があろう。
政府は石垣島など先島諸島に初めてPAC3を配備したが、今回の実験は核弾頭など兵器を積んだミサイルの発射ではないとされる。落下物があるとすれば失敗した場合の破片などであり、本島に配備の必要性があるとは考えられない。
「可能性」の問題であれば、韓国や中国の衛星打ち上げに際しても同様の対応が必要なはずだ。
政府の対応はむしろ①沖縄付近を通って海洋進出を図る中国を念頭に置いた演習やけん制②高価なMDの”有用性”の実証や、MDの日米統合運用の”演習”③南西諸島への自衛隊配備を進めるための環境づくり-などと考える方が自然だ。
北朝鮮が発射を強行した場合、日本はどうするのか。北朝鮮はすでに日本を射程に入れた中距離弾道ミサイル「ノドン」を配備しており、発射が日本への直接的な脅威増大となるわけではないことを踏まえる必要がある。
憲法改正論議も再開しているだけに、強調された”危機”が、9条改正論や敵基地攻撃能力の必要性などの議論に安易に結び付けられないよう、国民一人一人にも冷静な判断が求められている。
(共同通信記者 阿部茂)
危機便乗は国民への背信
北朝鮮が「衛星」打ち上げとしている長距離弾道ミサイル発射実験が懸念される中、政府はミサイル防衛(MD)システムの地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、沖縄県や東京都に配備。石垣島には自衛隊員約450人を配置し、海上配備型迎撃ミサイルを搭載したイージス艦も東シナ海に派遣するなど、自衛隊を大規模に展開している。
北朝鮮の核・ミサイル開発が、極東の平和と安定などにとって脅威なのは確かだが、政府の一連の対応は、「衛星」発射に便乗した過剰反応ではないか。通常なら批判を受けるような軍事的、準有事的な活動を、実態以上に強調した”脅威”の下で行うのであれば、国民に対する背信行為だとも言えよう。
北朝鮮はこれまで、米朝合意に反して核開発を勧めたり、ミサイル発射実験を繰り返してきたりした。日米両国はじめ国際社会の批判は正当なことだ。
だが、私たちは、日本政府が”脅威”を利用してきたことも自覚しておく必要がある。1998年の北朝鮮による長距離弾道ミサイル「テポドン」発射後、政府は高まった危機感を追い風に情報収集衛星の導入を決定。当時の高村正彦外相は非公式発言ながら「情報衛星は金正日の贈り物だ」と言ってのけた。
今回展開されるMDの導入目的についても、かつて外務省幹部らは取材に対し「対中国が本音だが、それは言えないから北朝鮮の核を理由にしている」と率直に認めた。
「ミサイル配備」「迎撃」などの」有事の言葉が政府当局者から平然と語られ、基地の外で自衛官が銃を携行する異常さも意識する必要があろう。
政府は石垣島など先島諸島に初めてPAC3を配備したが、今回の実験は核弾頭など兵器を積んだミサイルの発射ではないとされる。落下物があるとすれば失敗した場合の破片などであり、本島に配備の必要性があるとは考えられない。
「可能性」の問題であれば、韓国や中国の衛星打ち上げに際しても同様の対応が必要なはずだ。
政府の対応はむしろ①沖縄付近を通って海洋進出を図る中国を念頭に置いた演習やけん制②高価なMDの”有用性”の実証や、MDの日米統合運用の”演習”③南西諸島への自衛隊配備を進めるための環境づくり-などと考える方が自然だ。
北朝鮮が発射を強行した場合、日本はどうするのか。北朝鮮はすでに日本を射程に入れた中距離弾道ミサイル「ノドン」を配備しており、発射が日本への直接的な脅威増大となるわけではないことを踏まえる必要がある。
憲法改正論議も再開しているだけに、強調された”危機”が、9条改正論や敵基地攻撃能力の必要性などの議論に安易に結び付けられないよう、国民一人一人にも冷静な判断が求められている。
『ことばのポトラック』(春風社)
佐々木幹朗さんの言葉の「つぶやき」を引用するなら、
瓦礫のなかの煉瓦のような本、鍋敷にも使える一冊。執筆者総勢45名。
『ことばのポトラック』(大竹昭子編、春風社)は台所に置いても映える。
言葉を箸でつまみながら、表紙に醤油を垂らして味付けしても!OK。
そうなんです、あの「ことばのポトラック」7回分が、
400ページの、美しい本になりました。
(本の印税は、東北の公立小学校へ。)
さまざまな形の、生き抜こうとする言葉が、
本のあちこちで燃え立っているようです。
そして45名は、ここで紹介されています;
http://shumpu.com/archives/6195
春風社さん、ありがとうございました。
ステキな装幀は、『世はいかにして昭和から平成となりしか』でもお世話になった、
矢萩多聞さん。彼の「つぶやき」は、
企画会議から、刊行まであまり時間がなかったけれど、
とても濃密な打ち合わせでした。
佐々木幹郎さんの言葉に一喜一憂しながら、
うんうん唸ったり、力をいれたり緩めたり。
ほんとうに勉強になりました。
多聞さんの作品はこちら;
http://tamon.in/
そして挿画はたけなみゆうこさん。
http://www.pen.fac8.com/
ぜひ、手にとってみてください!
(アマゾンでは、17日発売予定だそうです。)
2012年4月10日火曜日
Jamel Debbouze
あのジャメル・ドゥブーズが、
モロッコの生家を訪ねています。
http://fr.news.yahoo.com/maroc-jamel-debbouze-lami-vip-mohammed-vi-073029087.html
ジャメルは色んな映画に出ていますが、
日本で知られるようになったきっかけは、
『アメリ』での八百屋の青年役だったでしょうか。
ちなみに『アメリ』って、
フランスではその作りを疑問視する声もありました。
舞台がモンマルトルなのに、登場人物が全員白人で、
つまりモンマルトルの実情からかけ離れており、
しかもその唯一の例外である青年(ジャメル)が障害者だ、というのです。
たしかに、不自然さは感じますね。
『アメリ』は、おそらく日本で人気のある、
数少ないフランス映画の1つなのでしょう。
実際、見ていて、おもしろい演出があるし、
テクニックは巧みだと思います。
ただ、上に挙げたような決定的な傷があるのは、惜しいですね。
わたしの同僚の女性フランス語教員は、
「なんていじわるな子!」
と言っていましたが、さて……?
*画像の女性は、奥さんのMelissa Theuriau。
大人気ニュースキャスターでした。
2012年4月9日月曜日
予兆?
日本の元首相がイランを訪れ、
それはイランに利用されたのだ、とかなんとか、
周りがにぎやかです。
もちろん、イランは利用するつもりだったでしょう。
元首相もまた、利用するつもりだったでしょう。
今の政府の対イランの態度については、
以前とりとめなく触れました。
(こんな風に、もう1度表示するほどの内容でもないんですが、一応。)
http://tomo-524.blogspot.jp/2012/02/blog-post_08.html
2か月前から、ある種の予兆はあったと言えるんでしょうか?
今さら言うまでもないですが、
イランでは、首相より、イスラム法学者のほうが明らかに上。
つまり権力が大きいわけです。
図式的に言えば、こうした宗教的指導者(たち)が、
首相を選んでいるようなものです。
同じ大統領でも、たとえばアメリカやフランスのそれとは、大違いですね。
ただ、政教分離していない世界では、
これは十分あり得る事態なんでしょう。
そういえば、
日本人とイラン人のハーフの大選手が、
いよいよ明日メジャー・リーグ・デビューですね。
これには、興味を持たざるを得ません。
(松井選手の去就も、気になっています。)
イランの「日常」を伝えるニュース、
各メディアにお願いしたいところです。
それはイランに利用されたのだ、とかなんとか、
周りがにぎやかです。
もちろん、イランは利用するつもりだったでしょう。
元首相もまた、利用するつもりだったでしょう。
今の政府の対イランの態度については、
以前とりとめなく触れました。
(こんな風に、もう1度表示するほどの内容でもないんですが、一応。)
http://tomo-524.blogspot.jp/2012/02/blog-post_08.html
2か月前から、ある種の予兆はあったと言えるんでしょうか?
今さら言うまでもないですが、
イランでは、首相より、イスラム法学者のほうが明らかに上。
つまり権力が大きいわけです。
図式的に言えば、こうした宗教的指導者(たち)が、
首相を選んでいるようなものです。
同じ大統領でも、たとえばアメリカやフランスのそれとは、大違いですね。
ただ、政教分離していない世界では、
これは十分あり得る事態なんでしょう。
そういえば、
日本人とイラン人のハーフの大選手が、
いよいよ明日メジャー・リーグ・デビューですね。
これには、興味を持たざるを得ません。
(松井選手の去就も、気になっています。)
イランの「日常」を伝えるニュース、
各メディアにお願いしたいところです。
『時計回りで迂回すること 回送電車Ⅴ』
堀江敏幸さんの「回送電車シリーズ」も、
気づいてみたらもうvol. Ⅴなんですね。題して、
『時計回りで迂回すること 回送電車Ⅴ』
編集者の人たちと話をしていて、
本が売れない、というのは、もうほとんど挨拶のようなものですが、
中でも動かないのが、エッセイ、というのも、
みなさんが異口同音に口にすることです。
兼好法師やら鴨長明やら、近くは薄田泣菫も含めて、
エッセイ文化の中で生きてきたようなわたしたちなのに、です。
でもそうした中で、この「回送電車シリーズ」は、
現代のエッセイの醍醐味を味わわせてくれる、貴重な作品です。
みなさん、堀江さんの声、ご存知でしょうか。
たくさんあるのでしょうが、たとえばこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=V1soIuDrhVg
これは、わたしも隅で聞かせてもらった、おもしろいイベントでした。
でもそれはともかく、この回送電車を読んでいると、
とても強く、堀江さんの声が聞こえてきます。
(小説の場合より、はるかに強く。)
ここ数日、夜になるとこれを読んでいたのですが、
毎晩堀江さんと話しているような、そんな気分でした。
とにかく、印象的な「お話し」がたくさんあります。
とてもおもしろかったです。
2012年4月7日土曜日
人として
みなさま、きっとお読みだとは思いますが、一応。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120407/k10014280971000.html
「すでに実施済み」?
計画だけでいい?
防災対策なし?
しかもこの「トイレのないマンション」を、
ベトナムに輸出しようとしてる、というニュースもありますね。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120407/k10014280971000.html
「すでに実施済み」?
計画だけでいい?
防災対策なし?
しかもこの「トイレのないマンション」を、
ベトナムに輸出しようとしてる、というニュースもありますね。
2012年4月6日金曜日
イラン
先日、ペルシャ語を専門にしていて、
今博士論文を準備している若い友人と、
色々おしゃべりする機会がありました。
ペルシャと言えば、今のイラン。
イランと言って、みなさん、何を思い浮かべるでしょうか?
最近では、ややきな臭い感じで、
最近のガソリン高騰の一因も作っているわけです。
先日もここで書きましたが、
イスラエルとの緊張は、今も続いています。
イランはイスラム国家。
イスラムにはいろんな宗派があり、
イランの場合はシーア派が優勢だそうです。
そしてこのシーア派は、イスラムの中でも、
イスラム以前からペルシャの地に根付いていたゾロアスター教の、
はっきりした影響があるそうです。
「イスラム化したゾロアスター」と呼ばれることさえあるとか。
イスラム国家だからと言って、国民がそのルーツを、
必ずしも「純イスラム」に求めているわけではないことが分かります。
また、イスラムと言えばムハンマドですが、
イランではむしろ、アリーの人気が高いそうです。
彼はムハンマドの娘・ファティマの婿で、初代イマームですね。
シーア派では、このイマームは、預言者並みに権威があり、
「イマームは神と人の仲保者であり、人は神を直接知ることはできず、
イマームを通してのみ神を知り得、イマームなしには人は神の意志を知り、
それに従って生きることもできない」(Yahoo 百科辞書)だそうです。
そして12第目のイマームは、今は(いわば)姿を隠しているけれど、
やがてこの世の終わりには、救世主として再臨するというのです。
(かつてホメイニ師が、この12番目のイマームでは?
と言われた時期もあったそうです。)
そしてアリーですが、画像があります。
イスラムでは、偶像禁止のはずなんですが……
これは最近つくづく思うのですが、
偶像は禁止なのではなく、禁止ということになっている、わけですね。
イランにも、こうした絵は実際はあるそうです。
(日本にだって、ないことになっているけれど実際には在るもの、
なんてたくさんあるでしょう。銃も、麻薬も……)
そしてぜひみなさんに見て頂きたいのが、
このYouTube です。
イランの女性たちの、ファッションを紹介したものです。
(これもさっきの友人に教えてもらいました。)
http://www.youtube.com/watch?v=V9GeAR5VXZU
たしかにヘジャブは付けていますが、どうでしょう、
ずいぶんおしゃれな感じのものもあるし、
新鮮なのは彼女らの表情です。
解説はこちら:http://www.pointdujour.fr/fiche.php?fiche=318&theme=17&rub=programme
当たり前ですが、イランにも、イスラム国家をやめて、
世俗国家にしたい、民主主義国家にしたい、
と思っている人はたくさんいるわけです。
イスラム的な戒律なんて、そんなに重要じゃない、と思っている人も。
つまり、色んな考えの人たちがいるわけです、当たり前ですけど!
この当たり前のことを、つい忘れてしまうことがあります。でも、
「イラン」と言われて、なにか不穏な空気だけ思いだすのでは、
あまりに実際から遠いのでしょう。
もしあなたがおしゃれが好きならば、
その一点に置いて、彼女らに共感することもできますね。
2012年4月5日木曜日
2012年4月4日水曜日
Thomas Langmann
今週末から、オスカーを獲った『アーティスト』が封切られますね。
先日その発表の場面をぼんやり見ていて、
アッ! と声をあげてしまいました。
トム・クルーズが『アーティスト』の名前を呼び、
喜び合うスタッフ&出演者たちが壇上に上がります。
そしてプロデューサーとしてオスカー像を受け取ったのは、
ああ、ヴィクトールじゃないですか!
プロデューサーのトマ・ラングマンは、
あのクロード・ベリの息子として俳優デビューし、
『サンドイッチの年』や『パリ・セヴェイユ』などに出演しました。
そしてその前者については、昔から好きな作品の1つで、
去年はその作品についての文章も(大学の論集に)書いたのでした。
その時の役名が、ヴィクトールだったのです。
彼も父親のベリも、もちろんユダヤ人です。
だからユダヤ性が問題になる映画に関わる機会も多かったでしょう。
『サンドイッチの年』もまさにそうでした。
そのヴィクトール、いやトマ・ラングマンと、こんな形で再会するとは。
まあ、彼の仕事をしっかりフォローしてれば、
驚くこともなかったんでしょうが。
そういえば、去年フランスですご~く話題になったIntouchables。
その監督であるオリヴィエ・ナカシュは、
『きらきらしてる』で脚本・監督デビューを果たした、
ジェラルデイン・ナカシュの兄さんです。
インタヴューを読むと、脚本を書く際、
妹はずいぶん兄に助けられたようです。
そしてこの兄妹も、やっぱりユダヤ人なのでした。
ただ、ここではこんな書き方をしちゃいましたが、
もちろんそれとは関係なく、
作品が評価されているのは、言うまでもありません。
期待できる人たちですね。
ポニー・テール
完璧なポニー・テールの作り方。
http://fr.pourelles.yahoo.com/video/beauty-20826185/faire-une-queue-de-cheval-28803385.html#crsl=%252Fvideo%252Fbeauty-20826185%252Ffaire-une-queue-de-cheval-28803385.html
Je vais vous montrer comment réaliser la queue de cheval dans quelques minutes.
http://fr.pourelles.yahoo.com/video/beauty-20826185/faire-une-queue-de-cheval-28803385.html#crsl=%252Fvideo%252Fbeauty-20826185%252Ffaire-une-queue-de-cheval-28803385.html
Je vais vous montrer comment réaliser la queue de cheval dans quelques minutes.
2012年4月3日火曜日
黄めばる
昨日のそばに続いて、どうでもいい話をもう1つ。
自宅を中心にして、半径クルマで10分という円を描くと、
意外にも10を越えるスーパーがあることに、さっき気づきました。
よく行くのはそのうち2, 3 軒ですが、
たとえば鶏肉ならココがおいしい、とか、
ラムはココがいい、とか、
まあそんな使い方もしています。
もちろん、魚ならココ、というところもありました。
けれども去年、その10分圏内に、
わりと大きな鮮魚専門の店ができたのです。
こぶりのスーパーくらいの広さですが、
なにしろ全部魚関係。
特に鮮魚は充実していて、
たとえば鯛にしても、天然物が、大きさでいえば3種類はあるし、
まあじ、しまあじ、かます、赤かれい、黒かれい、なめたかれい、
きんき、きんめ、ほうぼう、うまづら、黄めばる、あんこう、たちうお、かさご、
それに殻付き牡蠣やさざえ、ほたて、生き毛ガニ、どじょう……
フツーのスーパーとは比較にならないラインナップです。
しかも、どれもおいしい。高くない。
この店ができてから、
明らかに食卓での魚出現率がアップしました。
最近のお気に入りは、黄めばるの煮つけです。
おいしいことはいいですね!
2012年4月2日月曜日
戻った?
朝、最初に食べるのは、グレープフルーツ。
これは365日中、特に味の落ちる1ヶ月くらい以外、
ず~っと続いている習慣です。
だからグレープフルーツは、年間最低300個は食べる、かな。
そして休みの日の昼ご飯は、ざるそばを作って食べることが多いです。
その時使うのが、画像のもの。
ほんとにどこのスーパーでも売っている、お馴染みのそばですね。で……
全然客観性のない、また自分でも自信のない感想なんですが、
このそば、去年の震災後、味が落ちた気がしました。
それでもなお何度か食べて、その度に、
う~ん、やっぱりちがうと思いました。
それが数ヶ月前から、味が戻った気がしています。
ある日食べて、あ、戻った、と思ったのです。
繰り返しますが、まったくの思いすごしかもしれません。
こちらの心理的状態、体調の問題だったのかもしれないし。
でも、ざるそばに限っては、
子供のころから大量に食べてきたので、
わりと間違えない気もするわけです。
なんだか、どうでもいい話ですみません。
でも好きなものだけに、気になるのでした!
2012年4月1日日曜日
「ふらんす」4 月号
さあ4 月です。新学期です、新年度です。
今年もよろしくお願いします!
というわけで、新年度の最初は、
雑誌「ふらんす」(4月号・CD付き)のご紹介です。
毎年4月号には、お得なCD が付いています。
これで、1年間分の「フランコフォニー・インタヴュー」や、
やっぱり1年使える音声教材なども収録されていて、明らかにお得❤
ラインナップはこんな感じ;
http://www.hakusuisha.co.jp/france/
中で、
「レナとヨシのコレいいね ! 1」 Léna GIUNTA・福島祥行
は、去年のおもしろコンビの復活です。
(個人的には、福島先生のラジオ講座が、とっても聞いてみたいです、マジで!)
それから
「フランス政治を嗤え 1」 国末憲人
も勉強になるし、あれもこれも、フランス語づくしです!
新学期はココからですね!
2012年3月29日木曜日
『二流小説家』
先日、近所の駅前本屋さんでフラフラしていて、たまたま、
最近はだいぶ御無沙汰しているミステリーのコーナーの前を通りました。
ミステリーを多く読んだ時期もあったので、
棚にはまだ見知った名前が。
その中に、「史上初、三冠達成!」と帯に描かれたポケ・ミスがありました。
(三冠=ミス読み、このミス、文春、オール1位。)
去年の早い時期から、相当に評判のよかった『二流小説家』です。
何の気なしに手に取ると、主人公の名前がハリー・ブロックだと……
ああ、これは参りました。
ミステリー・ファンなら、この名前からおそらく、
マイクル・コナリーの生んだハリウッド署の「ハリー」・ボッシュ、
そして言わずと知れた大御所、
マット・スカダーでおなじみローレンス・「ブロック」を思い出すでしょう。
そしてこの2人は、わたしにとっても大好きな3人のミステリー作家の内の2人なんです。
しかも三冠、しかも(ぱらぱらめくると)読みやすそう。
というわけで、ずいぶん久しぶりにミステリーを読んでみました。
まあこの本は、なにしろ「三冠」ですから、
今さらわたしなどがとやかく言いこともないと思いますが、
それしにてもこの小説、ものすごくうまい。
アマゾンの紹介文は、以下の通り;
ハリーは冴えない中年作家。
シリーズ物のミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で何とか食いつないできたが、
ガールフレンドには愛想を尽かされ、
家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末。
だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。
かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より
告白本の執筆を依頼されたのだ。
ベストセラー作家になり周囲を見返すために、
殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが……。
すごく知的で、構成も巧みすぎるほど巧みで、
読者を引っ張ってゆくテクニックがすさまじく、
誠実なためらいや、小心な冒険もある。
そして特筆すべきは、ミステリー小説への愛があることです。
ただし!
ある特定の章は、相当にグロテスク。
過度にエロチックではないけれど、
生理的にグロテスクが苦手な方には、どうかな?
英語は見ていないのですが、
翻訳の日本語はテンポがよく軽快。
二段組み450ページなんですが、あっというまに読めました。
2012年3月26日月曜日
「そりゃおまえだろ!」
先日、Tout ce qui brille. をシナリオと見比べた、と書きましたが、
なんだかこの映画に対する思い入れがより強くなった気がします。
もともと好きだったんですけどね。
シナリオの巻末に監督へのインタヴューがあり、
色々興味深い発言があるのですが、
中で、『憎しみ』が大好き、という個所もありました。
やっぱりなあ。
やっぱり、というのは、見かけはまったく違うのに、
実はけっこう共通点があるからです。
「パリ郊外」、「友情」、「ユダヤ」、「アラブ」、そして「若さ」。
で、ネットで適当に調べていると、
こんなことを書いている研究者がいました;
... Tout ce qui brille recycle clairement le verbe kassovitzien.
Lila taxe Ely de « meuf en carton ! »,
comme en écho au « juif en carton » de Saïd à son copain Vinz dans La Haine.
Mais au-delà du simple clin d’œil,
l’écriture des dialogues recherche une même vivacité de langage.
Ainsi les filles recourent au running gag verbal
qui consiste à ajouter « c’est toi » au dernier mot prononcé par son interlocuteur,
un tic langagier caractéristique de l’humour du deuxième film de Kassovitz :
La Haine – Dans la cité
Vinz : T’as vu la vache ?
Saïd : C’est toi la vache !
Tout ce qui brille – Sur un pont parisien
Ely : Tu sais même pas qui c’est Fanny Ardant !
Lila : C’est toi Fanny Ardant !
なるほど。
相手の言葉に対して、「そりゃおまえだろ!」(C'est toi, ~.)と切り返す、
その感じが、『憎しみ』風、カソヴィッツ風だ、というわけです。
それはつまり、「郊外風」といってもいいのかもしれません。
それにしてもこの2 作、まじめに比較研究したら、
何か書けるかも!?
2012年3月25日日曜日
2012年3月23日金曜日
「1番心配なのは4 号機」
「フクシマの嘘」。ドイツZDF制作。
この惨状。
しかも日本のマスコミではなく……
http://www.dailymotion.com/video/xpisys_yyyzdf-yyyyyyy_news
この惨状。
しかも日本のマスコミではなく……
http://www.dailymotion.com/video/xpisys_yyyzdf-yyyyyyy_news
新企画でGO !
昨日は久しぶりに都心まで出かけ、
新しい本の企画の打ち合わせをしてきました。
企画は2つ。
1 つはフランス語関連のもので、秋の刊行を目指しています。
(なぜこんなに早いのかというと、
気心の知れたあの人と共著だからです。
しかもコンセプトや骨組は決定済み。)
もう1つは、まだ刊行時期の話をするところまでいっていないのですが、
ぜひとも実現したい企画です。
今回伺った編集部は、広くてウォームな雰囲気。
実際には、1人1人がとてもたくさんの仕事を抱えているはずで、
決してのんびりなどしていられないのでしょうけど。
帰り道は、週間文春を読みながら。
今週号は、おもしろいコラムが少なくとも3つあり、お得でした。
タックス・ヘイブンと花粉症とアメリカの男女差別。
こうして並べてみると、雑誌らしいですね。
2012年3月21日水曜日
千夜千冊
まああんまり悪口は言いたくないんですけど、
東電という組織には、あきれるばかりです。
あの組織が、今まで原発を管理してきたのかと思うと……
それにしても、原発をやめるということは、
どういうことなんでしょうか?
(理念を現実にするとは?)
それがエネルギー問題であるのは当たり前ですが、
そればかりではなく、
日本という国の安全保障や、外交や、
その他いわば何にでも、関連があることです。
まず思いつくのは、日米安保のこと。
アメリカの核の傘に入った、よりひ弱な存在となる道を選ぶのか、
それとも、それ以外に道を示せるのか。
中国の脅威はすでに在るわけだし。
ただ間違いないことは、
「チェルノブイリ」が広がってゆくのを、
指をくわえて見ているわけにはいかない、ということです。
反原発にせよ反・反原発にせよ、
考えることはたくさんあります。
その参考になるのが、これです;
http://1000ya.isis.ne.jp/file_path/table_list.html
1432夜以降、これに関する重要な本が並びます。
(それ以前にも関連本はあります。)
この問題は、昨日今日始まったものではありません。
多くのマスコミの取り上げ方には、
そうした歴史観が足りないようにも感じます。
大震災以前と以降で、状況が激変しているとも言えるのでしょうが、
実は変わっていない部分も多々あるわけです。
(それに気づいたことが、変わった点だということでしょうか。)
重い課題ですね。
東電という組織には、あきれるばかりです。
あの組織が、今まで原発を管理してきたのかと思うと……
それにしても、原発をやめるということは、
どういうことなんでしょうか?
(理念を現実にするとは?)
それがエネルギー問題であるのは当たり前ですが、
そればかりではなく、
日本という国の安全保障や、外交や、
その他いわば何にでも、関連があることです。
まず思いつくのは、日米安保のこと。
アメリカの核の傘に入った、よりひ弱な存在となる道を選ぶのか、
それとも、それ以外に道を示せるのか。
中国の脅威はすでに在るわけだし。
ただ間違いないことは、
「チェルノブイリ」が広がってゆくのを、
指をくわえて見ているわけにはいかない、ということです。
反原発にせよ反・反原発にせよ、
考えることはたくさんあります。
その参考になるのが、これです;
http://1000ya.isis.ne.jp/file_path/table_list.html
1432夜以降、これに関する重要な本が並びます。
(それ以前にも関連本はあります。)
この問題は、昨日今日始まったものではありません。
多くのマスコミの取り上げ方には、
そうした歴史観が足りないようにも感じます。
大震災以前と以降で、状況が激変しているとも言えるのでしょうが、
実は変わっていない部分も多々あるわけです。
(それに気づいたことが、変わった点だということでしょうか。)
重い課題ですね。
2012年3月20日火曜日
明日、最終回
さて明日、半年続いた「ナミの恋する東京日記」も、
ついに最終回を迎えます。
(ただ、本放送の時は、木曜日の放送があったので、
さよならの御挨拶はしないまま終わることになるのかも。
この幻のほんとの最終回では、
ケンタやナオコも登場してくれて、とても記憶に残る放送だったのですが。)
そういえば数日前、
「ナミ恋」が終わってしまうので悲しい、というつぶやきがあり、
嬉しく思いました、
やっぱり聞いてくださる人がいるからこそ、
楽しい番組にしようという気持ちになれます。
聞いてくださったみなさん、
ありがとうございました!
*画像は最終収録日、le 11, juillet, 2010 の様子です。
この日に収録したのでした。
「フランス体験講座」受付中
明治大学が一般向けに開講している「リバティー・アカデミー」。
この春、わたしも少しだけお手伝いさせていただくことになってます。
これです。
https://academy.meiji.jp/course/detail/530/
全6回で、フランスのいくつかの顔を知ろう、という企画です。
第1回のわたしの担当は、パリ13区の中華街です。
まあ90分なので、どれだけお話しできるか心もとないですが、
なんとか楽しくやりたいところです。
でも6回続けて出れば、きっとフランス理解に新しさが加わるでしょう。
よろしければ!
この春、わたしも少しだけお手伝いさせていただくことになってます。
これです。
https://academy.meiji.jp/course/detail/530/
全6回で、フランスのいくつかの顔を知ろう、という企画です。
第1回のわたしの担当は、パリ13区の中華街です。
まあ90分なので、どれだけお話しできるか心もとないですが、
なんとか楽しくやりたいところです。
でも6回続けて出れば、きっとフランス理解に新しさが加わるでしょう。
よろしければ!
NHKテキスト4月号
今日は3月20日、春分の日。
もうすぐ4月ですね。つまりまた、NHKでは新講座が始まります。
「テレビでフランス語」は、川竹英克先生とナビゲーターには村治佳織さん。
ラジオ「まいにちフランス語」初級編は、
藤田裕二先生とシルヴィ・ジレ先生の名コンビ復活。新作です。
(なんと、「アンコール・まいにちフランス語」もやっぱり、
藤田先生コンビの番組を再放送。
本放送と同じ講師というのは、初めての試みでしょうか?
人気なんですねえ!)
そして応用編は、澤田先生の番組の再放送です。
そしてテキストですが、これもすでに発売になりました。
「テレビでフランス語」には、
「パリは燃えているか?」の第13回を書かせてもらいました。
今月からは、13区の中華街を歩きます。
春ですね!
2012年3月19日月曜日
シナリオと
ちょうど1年くらい前、『きらきらしてる』という映画のことを書きました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/02/blog-post_21.html
そしてやや時間のできた今日、
買っておいたシナリオを片手に(というのは比喩ですが)、
もう1度この作品を見てみました。
(もう1度とは言っても、合計では5回目くらい?)
シナリオと見比べると、時に、
こちらが漫然と見ていた個所が、
実は相当意図的に作りこまれていた事実が分かることがあります。
それはたとえば2秒くらだったりするので、
10回くらいは見ないと気づかないかも。
(シナリオなしで見ていると、
何回見ても新しい発見があるのはこのため?)
そしてシナリオを比べて、
細かなセリフ回しに変化が付いているのは、
まあ当然なのでしょう。
俳優さん達の言い易さを考慮したり、スピーチレベルを微調整したりして、
その場で変えることもあるでしょう。
なんとなく、みんなで集まって変更している様子が目に浮かびます。
もちろん勝手な想像ですが。
またそれとは別に、
編集段階で切られたのでは、と思われる個所もあります。
時には、シークエンスの半分くらいが落ちていることも。
今はあまり長いと、配給会社から嫌がられるそうなので、
そうした実際上の必要もあるのかもしれません。
でもたしかに、ここは要らないかも、と思うところが切られている気もします。
ただシナリオって、手に入りにくいですね。
今回はたまたまフツーに(アマゾン・フランスで)フツーに売られていますが、
こんなことはめったにありません。
(そういう意味でも、雑誌「ふらんす」巻末に毎月付いているシナリオ抄録は、
なかなか貴重なものです。)
こういうの、授業でもできると楽しいんだけどなあ……
2012年3月18日日曜日
フライブルク・バロック・オーケストラ
バッハの中でも、「管弦楽組曲」は、
すでに何枚か愛聴版があります。
ちょっと古いですが、Max Pommer 版とか。
でも最近買ったコレは、驚異的でした。
フライブルク・バロック・オーケストラです。
http://www.amazon.co.jp/J-S-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-Ouverturen-Orchestral-Freiburger-Barockorchester/dp/B005IQXTVS/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1332048723&sr=8-3
清新で繊細、艶があって深みもある。
古楽器ならではの音で、
CD をかけ始めて10秒くらいで引きこまれました。
素晴らしいと思います。
*ほんのちょっとですが、試聴できます。
http://www.amazon.fr/Suite-No-Major-BWV-1068/dp/B005QZR5YI/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1332049869&sr=8-2
2012年3月17日土曜日
2012年3月16日金曜日
吉本さん逝く
吉本隆明さんが、亡くなりました。
これから、色んな雑誌などで、吉本さんの追悼号が企画されるでしょう。
個人的には、『東京詩』の帯を書いて頂いたこと、
吉本さんの『父の像』の、文庫版解説を書かせて頂いたこと、
この2つが宝物です。
吉本さんの仕事全体からすれば、
それはまったく0.0001%程度のことであるのは、重々承知していますが。
実はつい最近も、 『吉本隆明 50度の講演 』(CD)の中の、
「現在について」を聞き直したばかりでした。
そこでは、「重層的な非決定」の重要さが語られています。
聞きながら、この考え方に影響を受けているなあ、と思っていたのでした。
つまり、
「現在」というものを捉えようとしたら、
どこか1つの地点にとどまって全体を眺めるだけでは不十分で、
さまざまな「層」に身を置き、
「重層的」に捉えるしかない……
自分にそれができているとはまったく言えませんが、
そのようにありたいとは思っていた気がします。
それ以外にも、『言語にとって美とはないか』をはじめ、
影響を受けた本は少なくありません。
吉本さんの、御冥福をお祈りいたします。
◆
異数の世界へおりてゆく 吉本隆明
異数の世界へおりてゆく かれは名残り
おしげである
のこされた世界の少女と
ささいな生活の秘密をわかちあわなかったこと
なお欲望のひとかけらが
ゆたかなパンの香りや 他人の
へりくだった敬礼
にかわるときの快感をしらなかったことに
けれど
その世界と世界との袂れは
簡単だった くらい魂が焼けただれた
首都の瓦礫のうえで支配者にむかって
いやいやをし
ぼろぼろな戦災少年が
すばやくかれの財布をかすめとって逃げた
そのときかれの世界もかすめとられたのである
無関係にたてられたビルディングと
ビルディングのあいだ
をあみめのようにわたる風も たのしげな
群衆 そのなかのあかるい少女
も かれの
こころを掻き鳴らすことはできない
生きた肉体 ふりそそぐような愛撫
もかれの魂を決定することができない
生きる理由をなくしたとき
生き 死にちかく
死ぬ理由をもとめてえられない
かれのこころは
いちはやく異数の世界へおりていったが
かれの肉体は 十年
派手な群衆のなかを歩いたのである
秘事にかこまれて胸を ながれる
のは なしとげられないかもしれない夢
飢えてうらうちのない情事
消されてゆく愛
かれは紙のうえに書かれるものを恥じてのち
未来へ出で立つ
2012年3月14日水曜日
このマンガを
朝日出版社は、わたしが初めて教科書を作らせてもらった、
いわば恩ある出版社ですが、
そこから、とてもいいマンガが出版されています。
『チェルノブイリ、家族の帰る場所』
です。
表4の帯には、こうあります;
チェルノブイリに住んだのは、きみの「家族」でもあったのだ
まさに。
そしてわたしたちの「家族」がいるのは、もちろん、
チェルノブイリばかりではありません。
絵は、木版画的、といっていいのでしょうか?
そして、カット割りというか、“カメラ”割りというか、
行間というか、
コマとコマとの“間”に、時間やさまざまな感情が満ちている気がします。
それにしても、
「数日で戻れるからといわれつつ、
自分たちの家を去らなくてはならなかった」この家族の物語は、
今も続いているのですね。
2012年3月11日日曜日
3月11日
◆
小さなKに
あとどれくらい 地上(ここ)いておまえを
小さなおまえを抱いていられるのか
あと何度 朝陽のなか なかば眠たげなおまえのオハヨウを
新鮮な炎のように
聞くことができるのか
あと何度 おまえの靴が窮屈になるたび
手をつなぎ
一緒に買いに行くことができるのか
おまえが五十歳になるとき
わたしは地上にはいない いや それどころか
おまえが二十歳になる日さえ あまりに遠い
おまえはその日 生まれたての
あの血まみれの赤ん坊とは 似ていないだろうけれど
おまえが死ぬ日
それがもし 老いのもたらす結果であるなら
わたしは喜ぶだろう
おまえの命が 残らず燃え尽きたことを
そしてそれがもし
不慮の事故や災害がもたらしたものであったとしても
やはりわたしは
いつかは
喜ばねばならないだろう
おまえが地上を駆け抜けたことを
そしてわたしはいとおしむだろう
おまえの瞳に映るはずだったすべてを
おまえが呼吸するはずだったすべてを
手をつないで歩いたときの
小さな小さな手の柔らかさを
消えない炎として
いつまでもいとおしむように
2012年3月10日土曜日
2012年3月9日金曜日
フランス語教育実情調査報告書
フランス語教育学会、という組織があります。
その学会が、最近、ある調査結果を発表しました。
今の学生や先生たちの「生活と意見」が聞きとれます。
1番上の項目の、「こちらから」をクリックします。
http://sjdf.org/
25ページに、先生たちが今の教科書についてどう思っているか、
というアンケートがあります。
この中に、
「やさしく幼稚過ぎる」(15.4%)
「内容が簡略的過ぎる」(23.4%)
「説明の仕方が不十分」(16.0%)
とあります。
これらを選んだ先生たちは、おそらく、
教科書をお作りになった経験
(つまり、作るという視点で、教科書のことをマジで考えた経験)
がないんじゃないかな? と感じます。
幼稚でなく、簡略的でなく、十分な説明をすることが、
いい教科書の条件ではないと、わたしは思っています。
教科書は、あくまで授業で使うもの。
授業は「ライブ」ですから、教科書が完結していてはいけないのです。
いい素材で、土台をしっかりさせ、
あとは授業で組み上げてください、仕上げてください、
と、現場の先生に差しだされているものが、そこに阿吽の呼吸があればなおさら、
いい教科書なのだと思います。
もうだいぶ前のことですが、
仲良しの先輩同僚が、
「史上最低の教科書を作るぞ!」と言って、
あるテキストを作りました。
「史上最低」とは、彼らしい照れで、
つまり今までにない思い切った簡略化を行ったテキスト、のことです。
(彼自身は、とてもフランス語ができる人で、バルトの授業にも出てたそうです。)
この教科書、でもほんとに「史上最低」でした!
だから、よく売れました。
つまり、阿吽の呼吸を理解してくれる先生たちもたくさんいる、
ということなんでしょう。
2012年3月8日木曜日
国際女性デー
今日は、懸案事項のうち、おそらく2つは潜り抜けた感があり、
少しだけほっとしています。
(その内1つの結果は多分◎。もう1つは△なんですが、
その△はいわば「織り込み済み」なので、それはそれでいいんです。)
さて今日3月8日は、「国際女性デー」なんですね。
それを知ったのは、この記事から;
http://www.msf.or.jp/
ナイジェリアから、コートジボワールから、パキスタンから、
「国際女性デー」の報告があります。
以前『暴力とアイデンティティー』という本のことに触れた、
アマルティア・セン。
彼が10年前ほどに出した新書、『貧困の克服』という本があるのですが、
それによると……
今もソマリアが苦しんでいる大飢饉。でも、
飢饉では、人口の5%以上が死ぬことはほとんどないそうです。
逆に言うと、1部の人に飢餓が集中している。
そして今や飢饉は、民主国家では起こらない。
なぜなら民主主義的選挙では、
候補者が多様な意見を取り込もうとし、その結果、
不利益が1部に集中しないから、というのです。
わたしは納得しました。
(だから、
「中国のような大国を食べさせるには、民主主義より独裁」
という主張は成り立たないのだと言います。
そもそも、独裁国家のほうがいいなんて、誰一人証明していない、と。)
そしてさらに言うなら……
たとえばある国でGNPが5%下がる、という事態が起こったとして、
そのマイナス分を、全国民で背負うなら、
(ごく単純化すれば)
全員の給料がマイナス5%、ということになります。
下がるのは痛いにしても、耐えられる範囲でしょう。
でもこのマイナス分が、もし1部の人たちに集中したらどうなるのか。
もし10%の人たちに集中したら、彼らの給料は1/2に。
もし5%の人たちに集中したら、彼らの給料はゼロに!
なるわけです。
ここで必要になるのは、いわゆる安全ネットです。
あらかじめ(←ここが肝心)、そういうシステムを作っておけば、
落ちかかっても、また復帰できる。
以前の韓国での金融危機の時、
韓国にはまだ安全ネットがなくて、1部の人だけが、
どこまでも落ちて行ってしまった。
彼らにしわ寄せがいった……
たしかに、儲かってるときはみんな仲良しだけど、
下り坂では「ババ抜き」っていうんじゃねえ。
(東北には、長いスパンでしわよせがいってたことが、
はっきり分かったわけですが。)
安全ネットを作る前提になるもの、
それは民主主義でしょう。でも、
その場合の民主主義には、
教育とか、情報の公開とか、その辺まで含まれるのでしょうね。
(もちろん、その先にも必要なものがあるでしょうけど。)
そういえば、アメリカの選挙が進んでますが、
共和党の有力候補の1人は、
「わたしは政教分離には反対だ」と言い切っています。
なんとね!
2012年3月6日火曜日
親戚
今夜、多分30年振りくらいで、
親戚の女性から電話をもらいました。
彼女は音楽をやっていて、長くドイツにいたのですが、
なぜかフランス語を勉強する気になって、ラジオを聞いてみたら……
あれ? これってあの小さかった……?
で、そろそろ放送も終わりに近づいたので、ちょっと連絡してみたの、
というわけです。
そういえばレナさんは、よく親戚から連絡をもらった話をしてましたが、
わたしはほぼ初めてです。
レナさんの場合は、フランス人の親戚もいるわけですから、
ほとんど日本人であるわたしの周りとは違いますね。
そういえば、1人だけ、
ニュー・カレドニアの男性と結婚した従姉妹がいます。
国籍は、フランスになるわけですね。
彼女の子供2人は、とっても可愛いです。
ただ小学生のお姉ちゃんはものすごく早口で、
聞き取りにくいのが困ります!
いつか遊びに行きたいと思いつつ、
もう10年以上経っちゃいました。
いついけるかな~
2012年3月5日月曜日
ポトラック vol. 8
今日は、なんだか寒い啓蟄でしたね。
サスペンデッドな感じの仕事がいくつかあって、
なんとなく落ち着かない日々です。
(でもまあたいていそうなんですけど。)
そんな中、
わたしも1度だけ参加させてもらったことのある「言葉のポトラック」、
vol.8 のお知らせが届きました。
コピペしますね。
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「詩と散文のあいだ」
4月8日(日)12時開場/13時開演 3月8日予約開始
会場:サラヴァ東京
企画:堀江敏幸・大竹昭子
出演:保坂和志/角田光代/スズキコージ/間村俊一/Ayuo/長
島有里枝/堀江敏幸/大竹昭子
http://kotobanopotoluck.blogspot.com/
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これは、すぐに予約が埋まりそうですね。
そしてこの日には、
ポトラックvol. 1 ~ vol. 8 を集めたアンソロジーも出来上がるそうです。
2012年3月4日日曜日
春は
一昨日、今年度の打ち上げをして、
ちょっとお休みモードに入るのかと思いきや、
同僚の1人は昨日、夏の集中講座の打ち合わせに明大前に出かけ、
わたし(ともう1人)も今日、緊急業務で大学に行きました。
(ほぼ間違いなく、他の同僚たちも、
それぞれに業務を遂行しているはずです。)
しかも今回は、自宅で仕上げるべき宿題つきです。
ただこの宿題には、論文読みも含まれていて、
それは勉強にもなるし、イヤではありません。
特にそれが、若くて優秀な人のものである今回のような場合は。
それにしても、もう3月。
あと1ヶ月で新学期!
春は目の前ですねえ✿
(画像は昔のLa Défense です。)
2012年3月3日土曜日
IZU PHOTO MUSIUM
IZU PHOTO MUSIUM での、
「荒木経惟写真集展 アラーキー」・オープニング対談
に、我らが倉石さんが登場します。
http://www.izuphoto-museum.jp/event/74899260.html
伊豆方面のみなさん、おもしろそうですよ!
2012年3月2日金曜日
ノミホー付き
昨日の午前から午後にかけては、
年に1度の外国語教員の全体会議があり、
馴染みのメンバーと久々に顔を合わせました。
レナさんも元気でしたよ。
(スキーに行ってきた、と言ってました。)
そして夕刻からは、
照合文化教室のメンバー全員(1人欠席)で、
大学近くのイタリア料理店に行き、
今年度の打ち上げと、倉石さん、波戸岡さんの壮行会と、
オーストリアから帰国した菊池先生の帰朝お祝いをみ~んな兼ねた会を、
執り行いました。
かつて総文のメンバーだった黒田龍之助さんも緊急参戦です!
ノミホー付きなので、料理はあまり期待してなかったのですが、
意外に(というのも失礼ですが)おいしかったです。
アボカドのタルタル風に粒コショウを混ぜたのを、ディップみたいに使ったり、
サラダにパクチーを入れてみたり。
ま、イタリア? ではありますが、悪くなかったです。
こんな風に、総合文化教室の全員が揃って飲みに行くなんて、
この4年で…… なんと初めて!
いつもの打ち上げは、学内の会議室でジミ~にやるからです。
たまにはこんなのもいいです。
高級ではないワインも、こうして飲むとおいしいです。
(こういうカジュアルな店って、冷えた赤を出してくることがあるんですが、
今回は室温で、それもよかったです。)
それにしても、倉石さんと波戸岡さん、
在外研究を経たあと、どれほど成長して帰ってくるのか、
恐ろしいほどです。
元気で、楽しく行ってらして欲しいです!
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