2025年10月18日土曜日

こんな選手見たことない

例えば六代目円生と、
山田太一と、
ルイス・ブニュエルと、
忌野清志郎と、
デヴィッド・ボウイと、
アルフレッド・ブレンデルと、
同じ時代に生きられたことを、
幸運だった、と思うことはあるでしょう。
生きた彼らの姿を、見ることができたわけですから。

で、大谷翔平です。
今朝は、テレビの前で、
そのストレートを、
スライダーを、
スプリットを、
そして3本のホームランを、
見ました。
NASTY!
と言うのではとても足りない。
こんな選手見たことない、
と今までも何度も思いましたが、
今日ほど強く思ったことはありませんでした。
長く生きてきて、
たくさんの野球選手を見る中で、
好きな選手もたくさんいましたが、
とにかく、別格。
こんな選手見たことない、
という思いは、
超人としか言いようのないあのドジャーズのメンバーたちでさえ、
共有しているようです。


こんな選手見たことない。
超人集団の中で、突き抜けた人。

「ライン・オブ・デューティー 汚職特捜班」シーズン3&4

シーズン3&4、見てみました。
4の新たな主人公は、タンディ・ニュートン演じるハントリー警部です。

このシリーズ4は、
1〜3に比べると、やや重い物語でした。
今までは少しはあった、
なんというか、「明るい」シークエンスがなくて、
秘密、工作、緩やかな脅迫、などが連続していました。
ただ一箇所だけ、ラスト近く、
優しい感情が流れる瞬間がありますが、
6エピソードもあってそこだけです。

ただやっぱり、3も4も「物語」はおもしろくて、緻密で、
推理小説を読んでいる時の感興にとても近いものを感じます。
そして、ここに来て、
シリーズ1で未解決だった要素が絡んできたりして、
これは、シリーズ6までで、
とてもスケールの大きな「物語」になりそうです。
すぐに思い出せる、まだ解かれていない「謎」もいくつかあるし。

ちなみに脚本は、

『ボディーガード ー守るべきもの』


を書いた、Jed Mercurio です。
気が合うかも。

2025年10月13日月曜日

クライマックス・シリーズ

セ・リーグのCS、堪能しました。
特に昨日の試合は、
1回に5点ずつ取り合い、
その後延長11回にまた点を取り合うという、
わたしの記憶にはないような試合展開で、
ちょっとクラクラしました。
ベイスターズの、1回表にエラーしたショートが、
その裏ホームランを打ち、
また11回には、しぶとく塁に出て盗塁。
汚名返上どころか、
大きくお釣りのくる活躍でした。
1つの打席で、19球も投げさせたセカンドも、素晴らしい。

ベイスターズは、
重量打線がウリですが、
やはり、守れて、スモール・ベースボールができる選手も必要。
私はそう思っています。
ただ、昨日活躍した二人も、
今後、そして来年も活躍できるかというと、
プロはそんなに甘くないようですが、
とにかく、応援はしています!

やっぱり、短期決戦は、
選手も気合が入ってるし、
ベンチも躊躇いがないし、
おもしろいです。
ドジャースもRoki がいるし、もう少しだけ、
秋の楽しみが続きそうです。

2025年10月9日木曜日

「ライン・オブ・デューティー 汚職特捜班」シーズン・2

見終わりました、シーズン2。
シーズン1の時の欠点は修正され、
その他の良さは失われていません。
(前半、やや展開が単調かなと感じましたが、
後半はもつれが深くなり、よくなりました。)

そしてこのシーズン2の最終話(第6話)からは、有料となります。
でも、
シーズン3を見ないわけにも行きません。
今のところ、かなり評価は高いです。

(一昨日、教員控室で先生たちとだべっていたとき、
ある英語の先生が、
「ペーパーハウス見てるんだけど、おもしろい!」と言うと、
周りにいた先生たちが一斉に、
「もちろん面白いけど、今ごろ!?」
となりました。
みんなで笑いました!)

2025年10月3日金曜日

「ライン・オブ・デューティー 汚職特捜班」

大ヒットしたというBBC制作のドラマ、
そのシーズン1を見てみた(アマプラ)んですが、
引き込まれました。

このドラマ、何というか、
「物語」を繰り延べていく、展開させていく力がとても強くて、
無駄も隙もありません。
緊張感も、過度にならない程度に持続し、しかも山場もある。
この辺は素晴らしかったです。
ただ、単純なズーミングが説明的で、
それは「映画」的ではなかったですが、
それを差し引いても、90点以上はつけられるドラマだと感じました。

……というのが第一印象なんですが……

<ここから、ややネタバレ含みます>

たとえば、女性の描き方はどうか?
トータルで5時間ほどのドラマの中で、
名前付きで登場する女性は3人。
まず、実業家である中年女性。お金持ちでルックスもいい。
そして汚職の嫌疑をかけられた警部の妻。
(警部はアフリカ系ですが、彼女はヨーロッパ系で、
イギリス風のアクセントが強い気がします。
どこか、特定の地方かどうかは、わたしには分かりませんが。)
3人目は、比較的若い刑事。ショート・ヘアで、行動的。

この3人のうち、
一人の描き方にはミソジニーが滲んでいるように思います。
また別の一人の場合は、やや古いステレオタイプ。
最後の一人だけが、「新しい」女性で、
彼女がいなかったら、かなりまずかったでしょうが、
3人の中で彼女が一番出番が多いので、何とか救っている感じです。
ただ、
男性たちは、より深く、行動も、内面の葛藤も描かれています。
舞台が警察で、主人公二人が男性なので、
どうしてもそうなるとも言えますが。
ただ、あえて厳しく言えば、
男性たちはややヒロイックで、ナルシスティックで、独善的でもあります。
ただそうした彼らを描くときにも、そして「物語」的にも、
やや突き放した感じはあるので、それも救いといえば言えるでしょう。

ただこれは、2012年の作品です。
この後のシリーズで、
こういう点が変化しているのかどうかも、注目点です。

2025年10月2日木曜日

Roki Sasaki

今日の仕事は午後だったので、
午前、ドジャースの試合をじっくり見てしまいました。
Yamamoto が、ノーアウト満塁を切り抜けた場面、
そして Roki が9回に連続三振をとった場面、
痺れました。

そして、初めてPSGに所属したウクライナ人、ザバルニー。
彼がいなかったら負けてました!
応援してます。

2025年9月27日土曜日

今日、夜10:15〜

「新 美の巨人たち」という番組に、
同僚の鞍田さんが出演予定とのお知らせがありました。


テーマが「民藝」ですから、
これはもう、鞍田さん抜きでは番組は作れないですね!

2025年9月26日金曜日

渋谷で

昨日、ちょっと渋谷に行って、
キャット・ストリートからちょっと入ったところで、
たまたま見かけた店でランチを食べたんですが、
その店はこんなテラスに面していて、
すごくいい雰囲気。



お店の席もまた、半テラスという感じなんですが、
気候も暑くなくて、風もあって、
時間も遅めだったので空いていて。
よかったです。

2025年9月23日火曜日

パレスチナ、国家承認

カナダ、イギリス、フランスなど、
相次いでパレスチナを国家承認しました。
これで、国連に加盟している193ヶ国のうち、
154ヶ国が承認したことになります。

承認していない国としては、例えば、

アメリカ
日本
韓国
ドイツ
イタリア
デンマーク
フィンランド
スイス
オーストリア

などが挙げられます。

でも例えばイタリアでは、
五つ星運動のジュゼッペ・コンテ党首が、
「ガザで起きていることは西洋の価値観に対する我々の認識に挑戦している」
と、強い調子で発言しています。
日本でさえ、野党は国家承認を急がせています。
なので上記の国々でも、
意見の対立はあるのでしょう。

ただそれにしても、
日本がパレスチナを国家承認しなかったことに対して、
イスラエルの外務大臣が謝意を述べるとか、
日本人の一人として、言いようのない恥ずかしさを感じます。
対米従属を始めてから80年。
日本の「指導者」たちの価値観は変わっていないようです。






後期開始

後期の授業、始まりました。
昨日の初回では、
この春新しくできた校舎(センター・フォレスト)の教室を、
初めて割り当てられ、新鮮でした。
(まあ、使い方が分からず戸惑った点もありましたが。)

大学に久しぶりに行くと、やっぱり、
ワカモノばっかり!
だと、改めて思います。
わたしも、彼らの元気をもらいながら頑張りましょう!

2025年9月18日木曜日

Bloquons tout !

これは、先日10日のデモの様子ですが、
次は18日です。


「マクロンはわたしたちに耳を傾けてくれない」
と言っている女性がいましたが、
これはとても多い反応のようです。
要は、エリートで、トップダウンで、強引なエリート、
それがマクロンだ、
と思っている人が多いのでしょう。
「反エリート」は、さまざまな出現の仕方があるでしょうが、
フランスでは、このマクロン批判が典型的なのでしょう。

2025年9月17日水曜日

アフガニスタン

BBC の、アフガニスタンについてのニュース。
ここにもまた、「世界」が助けない人々が苦しんでいます。
タリバンには、
イデオロギーはあっても、
統治能力はまったくない、と思います。


(注意:contains distressing images)

2025年9月11日木曜日

2つの国家

ロシアが、ポーランドに向けて、
無人機(それってドローンなんでしょう)を飛ばし、
それをNATOの空軍が撃墜したと。
ロシアは、いわば試しに飛ばしてみて、
相手の出方を伺ったようだと。
こうなると、ポーランドは気が気じゃないでしょう。
いつ、ロシアが、ベラルーシを超えて、
あるいはあの飛地から、
攻めて来ないとも限らない訳ですから。
信じられないことのようですが、
ウクライナでは、今目の前で起きていることなので、
当然あり得ます。

イスラエルが、
カタールでピンポイント爆撃をしました。
いくらピンポイントとはいえ、他国の領土に爆撃するって。
さすがイスラエル、と、
皮肉の1つも言いたくなります。

常識が通じない、
非人道的な、
国際社会に耳を傾ける気もない、
暴力的な、
2つの国家。

「17.5万人が政権批判デモ」

誰もが予想していた通り、
バイルーは首相の座を降り、内閣は総辞職、
そして新首相には、ルコルニュ元国防大臣が選ばれました。
で……

こういうゴタゴタに対して、大きなデモが起きているわけですが、
これは基本的には、反マクロン、という性格のものでしょう。


ただやっぱり、
日本で17.5万人のデモが起きたら大変なこと。
(たとえ総人口がフランスの倍でも。)
このデモが、どこまで広がるのか注目しています。

それにしても、
アメリカやイギリスのような2大政党制も、
うまく機能しているようには見えないし、
かといって今のフランスのような、
小集団が乱立し、
方向が定まらず迷走するのも困りもので、
どっちを向いても……
と感じてしまいます。

『オーレ殺人事件』

北欧ノワールとしては、たとえばこれ、


なんかも、凍てついた感じが良かったですが、
今回見たのは、スウェーデン発の

『オーレ殺人事件』(2025)

です。
全5話しかないので、あっという間に終わってしまうんですが、
もっと見ていたいと思わせるドラマでした。
主人公は、ストックホルム暑でちょっと「問題」を起こし、
休暇に来ていたはずのオーレ
(グーグル・マップで見ると、ほんとに小さな町!)
で失踪事件に遭遇し、現場に復帰する女性刑事ハンナです。
彼女の、猪突猛進で、
どこかぶっきらぼうな、
でも想像力のあるキャラは、なかなか良かったです。
事件の解決の仕方自体は、
あまり捻りがありませんが、
北欧ものらしい冷たい景色は堪能できました。

2025年9月2日火曜日

『オン・コール』

『バラード』に続いて、
やはりカリフォルニアが舞台で、
ただし今度は刑事ではなく警官を描くドラマ、

『オン・コール』(2025)

を見てみました。
8話で、1話あたり30分なので、
あっという間に見終わりましたが、
わたしはとてもおもしろかったです。
物語全体を貫く懸案事項が縦糸で、
そこにさまざまな横糸が絡むんですが、
巡回パトロールだけに、
日常に近いところで起きる事件の多様さ、
意外な深刻さが、
そしてそれを演じる(有名ではない)俳優たちもよかったです。

ヒスパニック系の男性見習い警官と、
彼を指導する女性警官の行動が、物語の流れを作ります。
もちろん、この二人の関係も変化しますが、
ラストは……
わたしはぜひ続編を見たいですが、
今のところ企画はないようで、残念です。
もったいない!

2025年8月27日水曜日

『バラード  未解決事件捜査班』

かつて愛読したマイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ。
そのスピンオフのドラマとして最近アマプリに来た

『バラード  未解決事件捜査班』

を見てみました。


舞台はLA。
LAPD のバラード刑事を演じるのは、
スーパー・モデルだったマギー・Qです。
(ハリー・ボッシュも登場します。)
殺人課にいた優秀な刑事だった彼女は、
ある晩、コンビを組んでいた男性刑事に襲われ、それを告発。
けれども「事件」は立証されず、
逆に「でっちあげ女」として左遷されてしまいます。
このコンビの男性との戦いが、縦糸の1つです。
そしてもう1つの縦糸が、
未だ未解決のままの、市長の妹の殺害事件です。
市長の肝煎りで「未解決事件捜査班」が組織され、
まさにそこが、バラードの行かされた場所でした。
その捜査班が置かれた、地下の、古びた部屋というのは、
分かりやすい階層性を表しています。

なかなか面白かったです。
最初の数話、ちょっと名前が多く出てきて、
誰だっけ? ということが何度かありましたが、
それ以外は、テンポもいいし、フレーミングも丁寧だし、
物語はマイクル・コナリーだからそれは上手くできてるし、
楽しめました。
ただ、マギー・Qを撮るショットがかなり多くて、
グッド・ルッキングなのはもちろん分かるんですけど、
それにしてもちょっと多いかな、とは思いました。

すごく些細なことですが、
ある会話の中で出てきた、
「アポカリプスの後に残るのは、ゴキブリと刑事ドラマ」
というセリフが、妙に印象に残りました。



2025年8月26日火曜日

"Read it in sorrow and in anger."


"Read it in sorrrow and anger."

 

夏期講習開始

明治大学では、
明治大学の学生向けの夏期講習を開催しているんですが、
今年は、コーディネータとしてわたしも参加しています。
開講されているのは、
英語、ドイツ語、中国語、そしてフランス語です。
この講座のウリは、
先生が全員ネイティブだ、という点です。
つまりわたしはコーディネートするだけで、授業はしないわけです。
(担当教員が急病の場合などは別ですが。)

というわけで今日は、
まず授業開始直後に、各教室を回ってごく短くガイダンスをして、
あとは、授業の終わりを待つばかり、でした。
なので途中は、まず午前は図書館にいて、
午後も少し図書館で過ごしてから、
キャンパス近くのスタバにも行きました。
(何かあってスマホが鳴れば、5分で戻れる距離です。)

で、スタバに座ってやや遠い正面を見ると、
なんと、午前中に図書館で近くにいた女子学生がいました。
三島の文庫を読んでいます。
夏休み中に、こんな風にして勉強している学生もいるんだなと、
感心しました。
(そういえばわたしは、大学一年の夏休み、
川端特集を組んで、川端の文庫を全部読みました。
今思えば、おかげでかなり川端の影響を受けた気もします。)

2025年8月22日金曜日

「ロシア、ウクライナ民間人に性的拷問」

https://www.afpbb.com/articles/-/3594532?cx_part=top_topstory&cx_position=3

ウクライナ。
侵略され、
停戦するには領土をよこせと言われ、
戦い続ける人たちも、
国外に出る人たちもいて、
でも誰も、このままでいいとは思っていなくて。
しかもこんなニュースまで。
相手は民間人ですからね。

ガザも、スーダンも、アフガニスタンも。
マクロで見れば世界は良くなっている、と言いますが、
人は、ミクロで生きるのもですよね……

2025年8月16日土曜日

マルタ島のこと

たぶん来春くらいに出る

『別冊・野性の哲学』(仮)

には、10数人の明治大学の教員が寄稿する予定です。
テーマは「旅と芸術」なんですが、
ちょっとおもしろい「しばり」があって、
それは「自分の専門以外のことを書くこと」(!)です。
学生・一般向けの本であって、
いわゆる学術書ではない、ということなんでしょう。
で、
わたしも、総合芸術系の一員として参加させてもらっているんですが、
昨日、リマインドが来て、それは、
締め切りが10月末なのお忘れでないでしょうね?
というものでした。
まったく忘れてません!
わたしはマルタ島旅行のことを書いて、
一応終わりまで来てるんですが、
関連の本を読むと、
ここの1行、あそこの1行、と、
直したくなります。
で、実際、今そんなことをやっています。

やっぱり、「専門以外」というしばりがあるので、
ちょっと本を読むと、
知らないことが書いてあって、
ああ、そういうことだったのか、
となることが少なくありません。
ただ、それを全部書いてしまうと、
「ノート」みたいになっておもしろくないので、
あえて直さないままにしている箇所もあります。
もしも、(そんな話しはまだなにもないですが)
シンポジウムでもあれば、
そういうときに話せればいいなと感じています。
たった30枚ですが、
わたしなりにがんばって書いています!

2025年8月14日木曜日

粉ミルク

今日、赤ちゃんと触れ合う機会がありました。
離乳食前なので、ミルクだけで(元気に)生きているわけですが、
時間が来て、お腹が空くと、泣くわけです。
で、母乳なり粉ミルクなりを与えるわけですが……

哺乳瓶からミルクを一心に飲んでいる赤ちゃんを見ていると、
地上で一番可愛い存在だなあと思うのですが、
今は同時に、
ガザのことを思わずにいられません。
粉ミルクがなくて、痩せて、力尽きた赤ちゃん。
食べるものがなくて、母乳も出ず、
ただ見ていることしかできない母親、父親……
イスラエルは「兵糧攻め」のつもりなのでしょうが、
それはどこからどう見ても殺人です。

イスラエルにはもうほとんど期待できない。
強烈な「外圧」しかないと感じます。
にもかかわらず、
「先進国」も、「アラブ諸国」も、「国際社会」も、
なんて無力なんでしょう。
ノーベル平和賞が欲しいなら、
やるべきことは分かりそうなものなのに。

イスラエルのミサイルで殺されたアルジャジーラのアル・シャリフ記者にも、
幼い娘さんがいました。



2025年8月11日月曜日

2025年8月9日土曜日

二匹

今、リリーちゃんを預かっています。
で、
さっきトイレを通りかかると、マノンとリリーが!


棲み分けてる!?
(トイレで恐縮です!)

「独、イスラエル武器輸出停止」

イスラエルの蛮行が続いていて、
ニュースを見るたびに苦しいですが、
ここに来て(遅すぎますが)やっと、
イスラエルを非難する国が増えてきました。
そしてついに、ドイツが、武器輸出停止を決めました。
(まあ、今まで出し続けてるなんて、という呆れる気持ちも当然あります。
アメリカは今も続けているわけですが。
それを使って、イスラエルは戦闘を続行しているわけですが。)


このニュースの中にも、

ユダヤ人迫害の歴史的責任からイスラエル支持を「国是」としてきたドイツ

とある通り、
イスラエル問題は、
あの「まとも」なドイツの、大きな「弱点」でしたが、
さすがに……、ということなんでしょう。
遅すぎますが。

とにかく、1分でも早く、食料や薬をガザに。

2025年8月2日土曜日

回復

猛暑の中、8月に入りました。
実は、この1週間ほど体調がイマイチで、
好きなテニスもお休みしていたんですが、
今日あたりからやっと、だいぶ「ふつう」に戻ってきました。
熱が出たのは数日でしたが、
周囲にも発熱する人は多くいて、
どうぞお気を付けください。

で、わたしがグダグダしてる間に、
若い後輩はウイーンに学会発表に行き、
院生は博士論文のドラフトを提出し、
がんばってる人はがんばってます!

コロナが流行る以前、
パリの写真集を出したいと思っていて、
実際、かなり進めたんですが、
急激なコロナの猛威等のためにストップしてしまい、
結局いまだ中途半端な状態です。
これ、とりあえず、なんでもいいから形にしようかと考えています。
思い描いたとおりのものじゃなくても、
簡単な私家版でもいいから、とにかく形にしたい気持ちです。
(まあどっちにしろ、
ふつうに出版して採算が取れるようなものじゃないので、
そういう風にするしかないんですけどね。)
来週あたり、ちょっと調べ始めようかと思っています。


2025年7月26日土曜日

「飢えそのもので人々が死んでいる」 ガザ

こんなことがあっていいはずはないです。


AI は、戦争はできても、戦争を止めることはできない。
止めることができるはずの「国際社会」はどこにあるのか?
次の首相のための画策よりも、
関税を課すことよりも、
先にすべきことがあるでしょう。

2025年7月25日金曜日

マノン


ちなみにマノンちゃんも、元気にグータラしてます!





リリー






知り合いのネコ、リリーを預かっています。
可愛いです❤️

ただ、マノンちゃんとは、
まだ仲良くなれていません。
一緒に遊んで欲しいんですけど……

2025年7月24日木曜日

授業終了

今週は、水曜がなくて火曜の授業までで終わり、
と同時に前期の授業も終わり、でした。
が、
日曜の夜に体調がちょっと落ちて、
月曜はそれでも「まあ調子悪目」くらいで授業も終わったんですが、
月曜の夜はもう一段落ちて、
正直なところ、火曜の授業は少し不安だったんですが、
職業とは大したもので、
教室にいると、ふつうに授業はできちゃうんですね。
で、なんとか最終日を乗り切って、
めでたしめでたし、でした。

そして昨日今日は、採点です。
とはいえ、まだ締め切りが来てないレポートもあるので、
終えることはできないんですが。

学生を見ていると、
発熱、コロナ、での欠席があります。
(発熱も、調べてないだけで、実際はコロナかもしれないし。)
これはねえ、完全に避けるのは不可能だし、
難しいところですね。

2025年7月17日木曜日

ドルーズ派の現在

イスラエル、またやってます。


人の命を考慮しない軍なんですね……

ところでイスラエルは、この空爆の口実として、
国内のドルーズ派を守ることをあげています。
そしてそもそもこの空爆の原因は、
ドルーズ派と、新シリア政権との対立です。
でも、ゴラン高原のドルーズ派は、
映画『シリアの花嫁』で描かれていた通り、親シリアで、
イスラエルの国籍を拒否していたはずです。
何があったんでしょう?

結論は、ドルーズ派一枚岩ではなく、
基本、イスラエルともシリアとも適当な距離を取り、
自らの軍を持ち、独自のアイデンティティを形成していたものの、
今回の新シリア政権(ドルーズ派の閣僚は一人だけ)との関係については、
特にドルーズ派内部で意見の違いがあり、
一部が、敵対的に振る舞い、
イスラエルとの協力を選んでいる、ということのようです。
もちろん今でも、反イスラエルを貫こうとする人たちもいて、
内部での意見の対立はかなり激しいようです。

とりあえず、イスラエルには、厳しく自制を求めたいです。

2025年7月16日水曜日

フランス語試験終了

今日、フランス語の前期試験が無事終わりました。
「この授業で S が取れれば、日本のどの大学でも S が取れる」
と学生に言ったのは、本気です!
まだ採点してませんが、よくやってくれたんじゃないかと思っています。

ちなみに教科書は、
『ル・フランセ・クレール』(白水社)
を使ってるんですが、
おかげさまでこの教科書も、
そこそこ定番になって、いろんな大学で使ってもらっています。
そもそもこの教科書を作る時、
長く使ってもらえるようなものを、
と編集者と話していたので、
一応達成されて、彼も天国で喜んでくれているでしょう。
(そんなことは、学生はまったく知りませんが!)

『モナ&マリリン』

もう5回目くらいになりますが、
またこれを大学院のゼミで見てしまいました。


この映画、原題は Just like a woman ですが、
主人公二人は確かに「モナ&マリリン」で、
しかも、考えてみたらこれは、
『テルマ&ルイーズ』を意識してる(院生がいうには「オマージュ」)ので、
この邦題はいいと思います。

二人の名前の響きもやや似てるし、
序盤に殺人が起きるのも、
「男」がダメダメなのも、
女性二人の逃避行というロード・ムーヴィーなのも、
全部同じです。
ただ、結末はだいぶ違うし、
こちらの場合、単に「男」(社会)の抑圧を描くだけでなく、
文化的、宗教的、経済的、といった、
さまざまなレベルでの抑圧が重層されています。
シカゴからサンタフェに向かう風景も美しいし、
いい映画だと、やっぱり思いました。

2025年7月12日土曜日

『孤島論』シンポジウム 無事終了


倉石先生の最新刊、『孤島論』をめぐるシンポジウム、
無事終了しました。
というか、「無事」と言うより、
とてもいい会だった、と思います。

わたしは簡単に、
『孤島論』がいかに「詩」であるか、
みたいなことを話しただけですが、
管先生は、『孤島論』に触発された詩を朗読し、
原先生は、やはり『孤島論』から出発したコミックを作り、
他の先生方も、それぞれの角度から、
なるほどなあと思わせられる発表をなさっていました。
もちろん暗いし先生ご自身によるお話が、
会の中心にあったわけですが。
最後の、倉石先生とゲストのお二人との鼎談も、
新鮮でした。

根本には、やはり『孤島論』のレベルが高く、
とても喚起力があったことが大きいと思いますが、
わたしは別として、
同僚ながら、やっぱり総合芸術系の先生方はすごいなあと、
改めて思わされた一夜でした。
来てくださった皆さま、ありがとうございました。

2025年7月8日火曜日

総合芸術系シンポジウム—『孤島論』をめぐって

直前になってしまいましたが、
今週の金曜の夜、このシンポジウムに参加します。
これです;



明治大学理工学研究科総合芸術系シンポジウム—『孤島論』をめぐって

日時:2025711() 19:00〜21:00

場所:明治大学駿河台キャンパスリバティタワー1021

*一般参加可・登録不要

 

登壇者は、総合芸術系の教員ほか、

特別ゲストとして、

結城正美先生(青山学院大学)、奥野克巳先生(立教大学)

も参加されます。


この『孤島論』、最近読んだ中では一番おもしろい本でした。

1つの素材を扱う場合でも、

深いパースペクティブの中で洞察され、

ああ、なるほどなあ、と思わされることがたびたびありました。

しかも!

内容だけじゃなく、文体も魅力的。

詩を読んでいるかのような感覚になることも、しばしばあります。

読み応えのある、素晴らしい本だと思います。

 

2025年7月6日日曜日

歓迎会

この4月から、
わたしが所属している総合文化教室には、
二人の新任の先生と、助教の先生、
合わせて3人のルーキーが加わりました。
みんなすごく優秀。
わたしが総合文化教室(&総合芸術系)にいるのもあと数年ですが、
こういう若手が入ってきてくれると、
安心してバトンタッチできそうで嬉しいです。


(もう一人、所属先は違うんですが、
実質総合文化教室に近い助教の先生も入りました。
彼ももちろん優秀。)

で、
昨日の土曜日、会議の後に、
歓迎会を開きました。
飲み放題付きで2時間、
とても楽しく過ごすことが出来ました。
こういう会、やっぱりたまにはやるといいなあと思いました。


2025年6月28日土曜日

神奈川近代文学館




やっと今日、神奈川近代文学館に行ってきました。
初めて来ましたが、落ち着いた、いい場所でした。
内容も、とても充実していて、
この文学館の力量はすごいと感じました。


わたしにとっては、家庭内で見ていたもの、
聞いていたものが多いし、
展示されていた写真の中には、
わたしが撮ったものも何点か含まれていました。
父親が芥川賞受賞後、文藝春秋のグラビアに登場したことがあるんですが、
その時は、小学生のわたしと二人暮らしだったので、
自然とわたしもその取材に参加する形になりました。
その号は、今も持っているんですが、
それが展示されていて、なんというか、
プライベートが公的なものになっているような、
不思議な印象でした。

文学館の担当者による、30分ほどのスライド解説も聞きました。
わたしも知らなかったことも含まれていて、新鮮でした。
ただ一方では、例えば「作品群の核に詩がある」
と説明されていて、それはもちろんその通りなんですが、
父親なら、「ポエジー」と言っただろうな、とも思いました。

館内にある喫茶で、
今回の企画に合わせた鰻丼が出されていて、食べてみました。
美味しかったです!

2025年6月27日金曜日

『ボージャック・ホースマン』

アニメはあまり得意じゃないんですが、
この

『ボージャック・ホースマン』

のシリーズは、ランチの時などに流し見していたら、
いつの間にかもうシーズン3の4話まできていました。
で、
この4話が、シュールでヒューマンでブラックでくだらないという、
まさにこのアニメの特徴がよく出たエピソードでした。


主人公のボージャック・ホースマンは(人間的な)馬で、
かつて、テレビのしょーもないコメディー番組の主役をこなし、
かなりの人気者になりました。
お金も入り、ハリウッドの豪邸に住んでいます。
でも、彼は愛のない子供時代を過ごしていて、
居候のトッドと暮らしているんですが、
胸の中には空洞があり、
かつての栄光も消えかかっています。
そんな時、ある映画の主演の話が来てこれに乗り、
まあ色々あるんですが一応出来上がり、
そのプロモーションのためにある映画祭に出かけます。
これが、海底で(!)行われるのです。
ボージャックや人間たちは、
金魚鉢のようなものを被っていますが、
そこで働くのは水棲生物が多く、当然彼らは元気です。
もう、この雰囲気がシュールです。
そしてたまたま乗ったバスで、
タツノオトシゴの出産に遭遇し、
運転手に助けを求めるも、
そこには「出産の手伝いはお断りします」の看板が!
仕方なく手伝うボージャックですが、
生まれた赤ちゃんの一匹が彼になつき……

変な話です。
でも、とても引き込まれてしまいました!



ブルックリン

今年度着任した新しい英語の先生とお話ししていて、

「ニューヨークのどの辺に住んでたんですか?」

と訊くと、

「ブルックリンとクイーンズの間あたり」

というお返事。
なんか、こういうの言ってみたいですね!

ブルックリンを舞台にした映画は多いですが、
わたしが好きだったのはこの2作。
ブルックリンの、ユダヤ人街として有名な、
(サウス・)ウイリアムズバーグが舞台でした。



特に前者は、あまり話題になりませんが、わたしは好きです。

そしてクイーンズといえば、


やっぱりこれかな?

2025年6月26日木曜日

『ラフィキ ふたりの夢』

大学院のゼミで、ケニヤ映画、

『ラフィキ ふたりの夢』(2018)

を見てみました。(アマプラ)


これ、とてもよかったです。
82分という、最近では短めの作品なんですが、
主人公の少女二人が魅力的で、
ウキウキしたり、ハラハラしたり、
ドキドキしたり、ほろっとしたりしながら、
つまり感情を揺さぶられながら、
見ることができました。

これ、学部の授業でも使いたいです。

2025年6月15日日曜日

3つの戦争

ウクライナ戦争、
ガザ戦争、
に続いて、
イランとイスラエルの間も、戦争状態となっています。
世界で同時に、3つの大きな戦争が進行中だということになります。
なんということでしょう。

言いたいことはたくさんありますが、
ごく表面的に言っても、
3つの戦争のうち2つは、イスラエルが関わっています。
イスラエルの政治の実権を握る人たちが、
攻撃的な被害妄想に取り憑かれているように見えます。
特にガザは、多くの子供たちが亡くなり、
栄養失調の子供も増えています。
どう考えても、イスラエルの肩を持つ気持ちにはなれません。

そのイスラエルに武器を供給し続けるアメリカ。
イラクに接近するロシア。
イスラエルの自衛権を認める、と発言したマクロン大統領。

国際政治は、どっちの味方、というような単純なものじゃないのは分かります。
ただそんなことより、
子供達を助けて。

2025年6月12日木曜日

物資求めるガザ住民に「死の罠」

今、クラス掲示板にこれを貼り付けました。

****************************************************************

 https://jp.reuters.com/economy/DLCNLT63JVIIBAKE6FAAS3QK3M-2025-06-11/

ガザで、死者は5万5千人を、負傷者は12万7千人を越えました。

なぜこれが止められないのでしょう……

またこれは少し長いですが、BBC 編集長によるの力のこもったレポート;

https://www.bbc.com/japanese/articles/cdxk87824wjo

そしてこれは、『オマールの壁』の舞台、ウエスト・バンクに関わるニュース;

https://www.bbc.com/japanese/articles/c0qgxx2292ko

2025年6月11日水曜日

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』重版出来!

https://x.com/hakusuisha/status/1930181038036398391


 『フラ語フレーズ集』は、

なかなかデキがいいんじゃないか! と、著者&編集者は思っております。

お手にとって頂ければ幸いです!




2025年6月8日日曜日

コリ・ガウフ優勝!

フレンチ・オープン、
女子シングルスは、コリ・ガウフが優勝しましたね!
(正しい発音は、コウコウ・ゴフ、のようですが。)

実は、通っているテニス・スクールで、
優勝者当てクイズがあって、
わたしはサバレンカを予想していて、
彼女がガウフに負けることはないだろうと思っていたんですが、
大変失礼しました!
ココは、とにかく足が速くて、
サバレンカはそれに苛立っているようでした。
とにかく、いい試合だったし、
ココは素晴らしかったと思います。
ファンになりました!
(鮮烈なデビュー当時を覚えていますが、
今の安定感は見違えるほどです。
体幹も(素人目にも)強くなった気がします。)
これからの活躍が楽しみです!

『女だけの都』

先週のゼミでは、
ジャック・フェーデ監督の

『女だけの都』(1935)

を見ました。(アマプラ)
これも、前回同様、

女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選

で紹介されていた映画です。
これなら、まずは女性映画だし、
わたしにとっては懐かしのジャック・フェーデだし、
院生にとっては、
「詩的リアリズム」の実作例として勉強になるし、
1粒で3度おいしいのでした。

映画が発明されてからまだ40年という段階なのに、
時に、ハッとするようなショットがあったり、
のちのフィルム・ノワールを予告するような影の使い方があったりと、
それだけでも新鮮でした。

また、
女性たちが賢く、行動力もあり、楽しむことを知っているのに対して、
男たちのダメぶりが気持ちいいほどでした。
(スペインの公爵は、なかなか立派ですが。)

古い映画の中に、
「今」の芽を感じるのって、
いいなあと思いました。

2025年6月1日日曜日

TACO

この TACO のニュース、

Trump Always Chickens Out.
(トランプはいつも怖じ気づいてやめる)

日本語だと「(この)タコ!」に似てるので、
おもしろいなあと思って見てたら、
だんだん大きな話題になってきました。


わたしが知ったのも1週間ほど前ですが、
もう1ヶ月前からあったんですね。

もっと流行るかな!?

2025年5月30日金曜日

フレンチ・オープン

始まってますね、フレンチ・オープン。

2回戦に、フランスの人気プレーヤー、
モンフィスが登場しました。
がんばってる38歳です。


で、32秒あたり、
モンフィスのパートナーであるスビトリーナの前に座っているのは、
ジネディーヌ・スアレムですね。
彼の出演作は数えきれないくらい見ましたが、
とてもいい俳優だと思っています。
一番印象に残っているのは、これかな?


2025年5月29日木曜日

パレスチナ国連大使が会合中に泣き崩れる

 Je n'oublie pas.

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6540457


『紳士は金髪がお好き』

今学期、大学院ゼミの1つのテーマは、
male gaze(男性的視線)で、
その切り口で映画史を遡ったりもしてるんですが……

最近、

女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選

という北村紗衣さんの本を読んだんですが、
ここに、ゼミで見るべき映画のヒントがありました。
(ありがとうございます!)

で、この本の中からまず選んだのは、

『紳士は金髪がお好き』(1953)

です。
『裏窓』の1年前、
マルヴィの論文の22年前ということになります。

タイトルからして「おバカ」な感じですが、
実際見てみると、これがとてもいいのでした。
二人の女性の、友情、ないし絆、の物語として、機能していると思いました。 

で、ちょっと探して院生と読んだのは、この2本の記事。



「おバカ」どころか、
ちゃんと再評価されてたんですね。

アマプラにあるんですが、
画質に難があるのが残念。
でも、十分面白いです!

2025 総合芸術系 進学説明会

鞍田先生と、
鞍田研の院生、ふたりが登場します!