2010年9月26日日曜日

アヴェスタ



先週だったか、新聞で、インド最大財閥・タタグループの記事を読みました。
タタグループと言えば、例の世界最安車「ナノ」を開発し、
話題になりましたね。

このタタグループ、創業以来140年以上、
ゾロアスター教徒であるタタ一族が率いてきたそうなのですが、
ここにきて、教徒以外の後継者も認める動きが、
と記事は伝えていました。

ゾロアスター教と言えば、鳥葬を思い出します。
子供の頃、初めて鳥葬のことを知った時は驚きでした。
ムンバイの郊外には、
ゾロアスター教の教徒以外近寄れない場所があり、
そこでは最近まで鳥葬が行われていたそうです。

そしてこのタタグループの経営陣、
平均報酬は約2000万円弱。
これは、あのゴールドマン・サックスなら、平社員より少ないはず。
「社会の資源を利用して得た利益は、社会に返す」
これがタタグループの哲学だとか。

ゾロアスター教は、紀元前12C.頃に登場し、以降、
ササン朝ペルシャの時代には栄えましたが、
7世紀以降、イスラムと入れ替わるように勢力を弱めました。
でも……

今日の冒頭の写真は、サン・ドニ駅近くの、本やCDを扱うお店です。
なんてことないんですが……
店名が、AVESTA。そうです、ゾロアスター教の聖典の名前なんです!

これに最初に気づいたのは、マダム中村です。
彼女がいなければ、見逃していたでしょう。ありがたや!
で、ついでに、と言ったらなんですが、
彼女が参加している本をご紹介しましょう。これです!

http://shumpu.com/archives/3103

この本の装丁は、
『世はいかにして昭和から平成になりしか』
も担当してくださった、タモンさんです。
世間は狭いですねえ。

では、今週も張り切っていきましょう!