昨日見た La graine et le mulet で輝いていたHafsia Herzi、
今日は勢いで、彼女が直後に主演した映画、
FRANÇAISE 『フランス人』(←女性形ですね)
を見てみました。
結論:……平凡でした。
話は単純です。
フランスに生まれ、フランスに育ったモロッコ系の女の子、
彼女が10歳の時、父親が仕事に失敗したため、
一家はモロッコへ夜逃げします。
彼女はもちろん、モロッコなんて行ったこともないし、
行きたくもなかったのですが。
そして10年後、大学で勉強している彼女は、
フランスに「戻りたい」と言いだします。
でも家族も、恋人も、友だちも、
彼女の出発を、現実のものとは考えないのです;
http://www.youtube.com/watch?v=VFh19dMI3gg
この作品がなぜ平凡なのかと言えば、
キーになる感情が単純で、エピソードの作り方もスケールが小さくて、
伏線の張り方も驚きがないからです。
フランスにいればアラブと呼ばれ、
モロッコではフランス娘扱いされ、
どこにもアイデンティティーを見つけられない……
ということが言いたいのでしょうが、
その描き方にも、解決のつけ方にも、
説得されませんでした。
でもまあ、1時間20分という短さだし、
イヤな感じのところはなかったので、
最後まで見るのに、辛さは感じませんでしたけど。