2011年4月13日水曜日

La vérité si je mens 2


かつて日本でも『原色パリ図鑑』のタイトルで公開されたのが、

La vérité si je mens.

このフランス語タイトル、直訳すれば、
「もしわたしがウソをついているなら、真実(だ)」
という、思いっきり「?」な感じ。

si をmême si (=even if )のことだと考えて、
少しそれらしくすると、
「たとえわたしがウソをついているとしても、真実(だ)」
ウ~ン、少しは近づいたような、そうでもないような。

そこで何人かフランス人に訊いてみたところ、
「分かるんだけど、よく分かんない」というお返事が複数。
でも大きなヒントが一つ得られて、それは、
「la vérité, la vérité って、ユダヤ人は口癖のように言うんですよ」
という指摘。ほ~、そうなのか。

だとすると、これはやっぱり基本さっきの和訳、
「たとえわたしがウソをついているとしても、(これはやっぱり)真実(だ)」
でいいような気がしてきました。
つまり、「ほんとにほんとにほんとのことだよ」、という感じ。
(まあ多分そうだと思うのですが、違ってたら教えてください!)

前置きが長くなりましたが、
この La vérité si je mens 2 のDVD が発売されていて、
やっと見ることができました。
状況は、前作の終わりの所を受け継いでいますが、
もちろん「事件」は今回新たに起きるわけです。
予告編です;

http://www.youtube.com/watch?v=35RM1WPn10w

このシリーズは、はっきり言うとB級です。
金儲け、美女、陰謀、ロールス・ロイス……

でも、たしかに大ヒットするだけあって、
見終わるとあるカタルシスが感じられます。
わたしとしては、
パリのユダヤ人社会を描いているところに注目して見始めたわけですが、
途中からは、テレビの2 時間ドラマを見ているような感じでした。

とはいえやっぱり、ユダヤ社会の要素は少なくありません。
たとえば、あるカップルがライブを見に行く場面があるのですが、
これは Lara Fabian のものでした。

http://www.youtube.com/watch?v=Gm5S43YC2uo

調べてみると、彼女、ユダヤ人歌手として知られているんですね。

また、「おめでとう!」の意味でみんなが使っているのは、
Mazel tov !
です。
ヘブライ語からきたイディッシュ語で、
今もユダヤ人コミュニティーでは、よく使われているようです。

そして今回新たに登場の「マドンナ役」は、
なかなかチャーミングな Elisa Tovati 。
彼女のモロッコ人の父も、ロシア系ポーランド人の母も、
ともにユダヤ人だそうです;

Elisa Tovati は歌手でもあるんですね。
 ↓ では、イレーヌ・ジャコブと共演しています;

http://www.youtube.com/watch?v=_g-GftscqIU

パリのサンティエ地区を舞台としたこのシリーズ、
来年早々に、「3」が公開されるそうです。
人気なんですね~