2015年9月30日水曜日

優しくないフランス

難民に「優しくない」と不人気の国、フランス。

http://www.afpbb.com/articles/-/3061780

この、悪名高いフランスの「お役所仕事」。
でもこれは、実際のところ、
ある種の拒絶を意味しているんでしょう。
あえて言えば、わざとそうしている、ということです。

このへんのことを、
フランスの「国民性」とする見方もありますが、
(「国民性」なんて、なにも言っていないのと同じですが)
そう言いたくなる気持ちはわかります。
「外国人嫌い」が、無意識の中にあるというか。
人権団体などは、なんども告発してきました。

http://www.lemonde.fr/immigration-et-diversite/article/2015/07/20/droit-des-etrangers-le-projet-de-loi-enfin-devant-l-assemblee-nationale_4690863_1654200.html?utm_campaign=Echobox&utm_medium=Social&utm_source=Facebook


ただ、日本の首相はどうかと言えば、
難民問題について、
こんな答えでした。

ロイター記者「シリア難民受け入れの可能性は?」
総理「難民受け入れは、国際的協力のもとに取り組むべきだ。
ただ、人口問題として申し上げれば、
我々は移民を受け入れる前にやるべきことがある。
それは女性や高齢者の活躍であり、
出生率を上げていくにはまだまだ打つべき手がある。」

http://www.reuters.com/article/2015/09/29/us-un-assembly-japan-syria-idUSKCN0RT2WK20150929

こんな見出しになっちゃうんですね……。
でもたしかに、
今目の前のシリア難民の問題に対して、
「(日本の)出生率を上げていく云々」という答弁は、
問題の核心から随分遠い返答だと感じられます。