アブダル・マリックは好きな歌手の一人ですが、
彼が、自分の生い立ちを語ったエッセイを、
さらに自分で映画化した作品、
QU'ALLAH BÉNISSE LA FRANCE
(アラーがフランスを祝福されんことを)
を見てみました。
(本と映画は同じタイトルです。)
https://www.youtube.com/watch?v=v_Qy-whWDIk
どこか『憎しみ』を思わせるこの映画は、
なんの前提もなく見ると、
少し散漫な印象があるかもしれません。
マリックの出身地であるストラスブールの雰囲気はよく伝わるし、
丁寧に作られているのはわかるんですが、
映画的と言うより、どこか文学的と言うか。
もちろん、
マリックが早くからラップに馴染んでいたこと、
のちに結婚することになるサブリナという少女の影響で、
スーフィーに目覚めていったこと、
成績が優秀で、担任教員にかわいがられたことなど、
マリックのファンなら、
それだけでも楽しめる、というか、
マリックの曲の理解を深めてくれるエピソードが多いです。
そういう意味では、
長いヴィデオ・クリップのようでもあります。
サブリナ役は、サブリナ・ウアザキ。
彼女は、Tout ce qui brille で、
レイラ・ベクティのバイト仲間でしたし、
つい先日見たMahomed Bubois でも、
主人公のヒロイン役でした。
そのほかにも、多くの映画で見かけた女優です。