そして次に読んだのは、同じ福岡真一著の、その名も『動的手平衡』(木楽舎)です。
これは、前回挙げた新書のキーワードでもあったので、もしかしたら、あまり新しい内容はないかな、とも思いましたが、いえいえ、全然そんなことはなくて、こちらも充実した内容でした。この『動的平衡』はハードカバーなのですが、むしろ2冊の新書より読みやすいかもしれません。
本の場合、あまりネタバレ的なことを書くのもなんなので、やや中途半端な書き方になってしまいますが、たとえば……
第1問! コラーゲン、お肌にいいという噂のあのコラーゲンは、サプリで摂った場合、どれほどの効果が期待できるのか、それが低分子化されていれば、効果はアップするのか、はたまた、コラーゲン入りの軟膏を、肌に直接塗ったほうが効果的なのか……?
答えは本を見て頂くとして、ヒントは…… タンパク質は、どれもアミノ酸の組み合わせでできているそうです。アミノ酸は20種類あるわけですが、それをいくつもいくつも繋げるわけなので、タンパク質の種類は数千万に及んでいると。で、人間が摂取したタンパク質は、すべて、消化酵素もろともアミノ酸に分解され、つまり、タンパク質(文)はアルファベ(アミノ酸)に分解され、その後体内に吸収され、今度はそれらのアルファベ(アミノ酸)を繋ぎ直し、意味も長さもまちまちな文(タンパク質)を再合成する……
第2問! 同じ量(カロリー)を食べるとして、一気のドカ食いと、チビチビ食いでは、どちらが太る? その理由は?
ヒントは…… 画像(シグモイド・カーブ)です!
福岡先生(青学だそうです。)の授業、受けたくなってきました!