2010年3月2日火曜日

最終講義


というわけで今日は、遠山先生の最終講義でした。すご~くいい講義で、感動しました!

講義は90分あって、先生の半生を語りつつ、次第にその哲学が露わになるという構成でした。68年のことは、最近特に各所で話されていますが、今日は60年安保のことも、とてもリアルに講義の中に登場しました。もちろん、樺美智子さんの名前も出ました。(つまり、清水哲男さんと同世代なわけです。)

また、戦争責任の取り方、たとえば日本では、公職を追放されたはずの人たちが、いつのまにか政権の中枢に返り咲いていたわけですが、それはドイツでは起こり得なかったといいます。(むろんその背景には、戦争観そのものの相違もあるわけでしょうが。)

そしてこの戦争責任の取り方の曖昧さが、ひいては現在の日本全体を覆う(いびつな)倫理観につながっている。責任感とは、けっして自虐的歴史観のようなものではなく、それが新たな建設の前提になるのだ……

今日は写真係を仰せつかっていたので、だいぶ聞き逃しもあると思いますが、大丈夫、ちゃ~んと録音しました! また明日、渋谷へ向かう電車の中で、じっくり聞くことにします。

遠山先生、素晴らしいお話をありがとうございました。隣の研究室で、光栄でした!