2010年3月21日日曜日

Dobet Gnahoré en concert !



行ってきました、ジュルネ・ドゥ・ラ・フランコフォニー!

日仏学院に到着したのは午後3時ごろ。でとりあえず、中庭でタヒチアン・ダンスを眺めながらジュースを一杯。それから室内に移動して、映画と講演会です。


映画は、ハイチ系カナダ人作家(と書きましたが、彼自身は、なぜただ「作家」といってくれないのか、と言ってますが)ダニー・ラファリエールの記録短編映画です。もっと固いものかと思っていたのですが、なかなかユーモアのある、しゃれた感じのドキュメンタリーでした。ラファリエールは、なぜか邦訳がありませんが、カナダでは間違いなく人気作家です。

それに続いては、あのレジス・ドゥブレの講演会。(邦訳は、「ドブレ」と表記されているものが主流です。)色々示唆に富む発言がありましたが、これはねえ、と思ったのは、たとえばハイチ支援の一環として、ハイチにある大学の医学部を援助する、という場合です。


これ自体は、一見なんの問題もないように見えますね。けれども、そうした医学部を出た優秀な頭脳の多くは、アメリカやフランスに渡ってしまう。今NYにいる、あるいはモントリオールにいるハイチ系の医師は、ハイチ本国の医師の数より多いのだそうです。でも給料が、場合によっては50倍もちがうとなると……

こうした場合、ハイチの大学を援助することは、一体だれの利益になっているのかと、考えてしまうというわけです。考える必要のあることですね。

ところでこの会場で、マルチニックにいるはずの中村さんと会ったのにはびっくり。先日ここでも、彼のブログをご紹介しましたね。お元気そうで、なによりでした。

でそのあとは、ついにドベ・ニャオレのコンサートです。これはもう、素晴らしかった! 彼女の歌は、クルマでも部屋でも繰り返し聴いているんですが、やっぱり生の歌声は格別。そして彼女のダンス! わたしの眼には、とてもとても新鮮なダンスで、その発散しているエネルギーに打たれました。

そしてまた、彼女そ含めたバンドの4人が、とてもいい感じで微笑み合っているのが、印象的でした。いいですね、ああいう雰囲気は。

しかも最後には、まだ日本未発売のCD販売&サイン会があり、ミーハーなわたしは写真も一緒に撮ってもらいました!(ラッキー!)

そしてコンサート後には、尊敬する翻訳家のくぼたのぞみさんとも初めてお話ができ、とても嬉しく思いました。

http://esperanzasroom.blogspot.com/

くぼたさんのブログには、かつて(というか今も読めます)ボードレールと彼の恋人ジャンヌ・デュヴァルの関係にスポットをあてた連載があり、何度も膝を打った記憶があります。かの、エムリン・ミッシェルのこともでてきたり。

というわけで、ちょっと、というかかなり寒かったけれど、は熱い一夜でした!