前回に引き続いて『ロミュアルドとジュリエット』の後半を見ました。
この映画は、以前の「フランス映画ゼミ」でも見たことがありますが、
今度は違う文脈に置いてみよう、ということです。
ただこの映画、「文脈」云々以前に、よ~く見るとなかなか面白いです。
もう5,6回見てますが、それでもまだ発見があります。
今回初めて気になったのは、高校生の息子が、
プレゼントがあるよと言ってくれた母親に向かって、
「白人の会社の掃除なんかした金で買ったものなんかいらねえや!
そんなことしかできないくせに!」と言い放つ場面。
母親(というか、父親はいないので、
ジェンダー抜きで考えてもいいと思いますが)
に対するこの子供感情のあり方って、
なんだか日本の「昭和的」な感じもします。
つまり、教育の機会がすご~く広がる中で、
子が親を越えていこうとするときに起きる葛藤です。
(もちろん、とっても一般化して言っています。)
フランスにおける親子関係の変遷て、どんな移り行きだったんでしょうねえ。
で、それはともかく、今日は映画後に少し時間があったので、
ふと思いついて、その場でちょっと書いてもらったのは……
主人公2人以外の誰かになりきって、日記を書くこと!
脇役の誰か、たとえばさっきの息子あたりに乗り移って、
彼の内面の生きて文章にすること……
ちょっと難しいかなあ……と思ったのですが、これが結構おもしろい結果に!
ほとんどみんな、とてもうまく乗り移っていました。
やればできるじゃん!
もしこれを、登場人物すべてについてやったら、その時は、
たぶん作品に対する感じ方は違ってくるんじゃないでしょうか?
う~ん、いい課題を思いつきました!(と自画自賛)