2013年4月27日土曜日
Nous York
見たい映画はいつでも色々ありますが、
中でも特に見たかったこれ、
Nous York
やっと見ることができました。
監督、主演とも、あの『きらきらしてる』のメンバーですから、
それは期待が高まります。
*『きらきらしてる』:http://tomo-524.blogspot.jp/2011/02/blog-post_21.html
まずは予告編
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/02/blog-post_21.html
主な登場人物は5人。
ユダヤ人のガブリエルと、アラブ系のサミア(レイラ・ベクティ)、
2人は2年前からNYにいて、
グリーンカードの取得を目指している。
ガブはユダヤ人老人ホームで働き、
サミアは女優の付き人。
そしてサミアの誕生日パーティーに、
サプライズで出席する3人の30男、
彼らはナンテールから、大変な見送りの中NYにやってきます。
シルヴァンはサミアの恋人で、ヨーロッパ系。
ナビルはアラブ系で、ガブの恋人。
そしてミカエルは褐色の肌、英語が上手、
つまり、
ユダヤ女性とアラブ人のカップル、
アラブ女性とヨーロッパ系のカップル、
そして褐色のミカエル、
という5人組です。
「夢」を追って、ナンテールからNYにきた2人の女性、
彼女らは「夢」に近づくことができずにいます。
3人の到着が、そうした彼女らの状況を明らかにしてしまい、
ナンテールに帰ろうか……ということになるのがメインの物語です。
ただミカエルだけは、NYで新しい恋人ができます。
彼は5人の、新たな希望のようにも見えるのです。
ただこの恋人が、大金持ちの御嬢さんで、
そのへんはちょっと(ワルイ意味で)ファンタジー。
というわけで、
笑えるコネタは多かったけれど、
全体としては、『きらきらしてる』に及ばない、かな。
特に弱いのは、
彼らを通して描かれるNYの、
都市としての魅力が伝わってこないということです。
それがあると、
2人がNYを目指したことが、
もっとリアルに感じられたでしょう。
でももちろん、軽めのコメディーとしては、
十分楽しめると思います。
*以下は備忘録として
<ユダヤ>
映画冒頭、ストーリーとは直接関係なく、
サルセルに住む、ナビルのオジサンを尋ねる場面があります。
サルセルと言えば、ユダヤ人の街、でした。
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/01/la-petite-jerusalem.html
そして映画内には、
ガブが働くユダヤ人老人ホーム以外にも、
ユダヤ関連施設が頻繁に登場。
タルムード研究専門学校から、
有名イディッシュ料理店、カッツ、
グリニッジヴィレッジにあるファラフェル店、マムーンズまで。
ユダヤ人老人ホームにいる女性、アザンは、ガブが大好き。
そして彼女は、アルジェから来たアルジェリア系ユダヤ人。
ナビルはある夜、ネットを使って、今のアルジェを彼女に見せます。
<郊外>
冒頭近く、
わりと荒涼としたNYのはずれを歩いているとき、
こんな会話が。
On est en banlieu ?
Ouais. C'est cool, ça ?
<オバマ>
彼らはことあるごとに、
「オバマー!」
と叫びます。
これは彼が、特に郊外の若者に、
絶大な人気があることを(冗談ではなく)示しているようです。
ここに詳しく説明あり。
http://pepecastor.blogspot.jp/2012/11/blog-post_14.html
<アヨー>
新たにブログを立てる。