2015年5月17日日曜日

『アメリカ映画に見る黒人ステレオタイプ』

これはなかなか惹かれるタイトルの新刊です。
で、今、半分まで、読んでみました。

ふだんでも、
白人に媚びる黒人に対して、
「アンクル・トム」などと揶揄的に言われるのを耳にするし、
太り気味の「マミー(乳母)」が、
白人の子供を世話する様子は、
ああまたこれ、と思いもします。

で、この本、
やっぱりこの2タイプは存在していることがわかりました。
(でも、その成立の経緯は知りませんでした。)
そしてこれら以外にも、
ああ、なるほど、
と思わせられるパターンが紹介され、興味深いです。
根っこには、
白人の、黒人に対する「恐れ」のようなものがあるのでしょう。

実はこの本、
(わたしの感覚で言うと)
「総合文化ゼミ」の授業用テキスト、
という印象があります。
もちろん、ふつうにも読めますが、
わたしは、授業に出て教わっている気持で読みました。
細かい枝葉はあえてスルーして、
骨格がわかるようにうまく整理されていると感じました。

さて、なぜ「半分」までしか読んでいないのかと言えば、
後半は、具体的な13本の、
前半を踏まえた解説になっているからです。
これから、13本、全部見るつもりです!