先日ご紹介した
『アメリカ映画に見る黒人ステレオタイプ』で取り上げられている、
『フィフス・エレメント』
を見てみました。
この映画、公開は1997年。
公開されてからわりとすぐ見ましたから、
15年以上前、ということになります。
(『レオン』1994 の次の作品だったので、
期待も高かったわけです。)
エンターテイメントとしては、
特に退屈することもなく、
まあ楽しんで、最後まで見られました。
お話しの90% くらいは忘れていて、
ただ、いくつかの印象的な映像について、
見た記憶があるなあ、と感じただけでした。
『アメリカ映画に見るー』によれば、
いくつかポイントがあるようですが、
その中で、15年前にはまったく考えず、
言われてみれば「たしかに」と思うのは、
「黒人大統領」が登場している、という点です。
そう、オバマ大統領が誕生するのは、2009年1月。
つまり、この映画から見て、
12年後ということになりますが、
たしかに1997の時点では、
そんなにすぐ、黒人大統領が実現するとは、
ほとんど誰も考えていなかったんじゃないでしょうか。
(つまり、変わるんですね。
イスラム世界だって、10年すれば、
またずいぶん変わっているかも。日本も。)
それからもう1点。
第五の要素にして「至高の存在」、
つまり、「パーフェクト」な<存在>は、
白人女性の姿をしている、という点です。
リール―は、たしかに名前こそ東洋風ですが、
姿は、まぎれもなく、白人女性(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。
そして、彼女と一緒に地球を救うのは、
白人男性(ブルース・ウィリス)です。
宇宙人である悪者の一派が、
時に黒人にすがたを変えることと考え合わせると、
偏りがあるのは否めませんね。
勉強になりました。