『戦争より愛のカンケイ』のサラ・フォレスティエ主演の映画、
Suzanne
を見てみました。
去年、フランス映画祭で、上映されたんですね。
http://unifrance.jp/festival/2014/films/09.html
サラは、このタイトル・ロールを演じます。
https://www.youtube.com/watch?v=yx76MvFMXi8
いい映画なんだと思います。
でも、ちょっとわたしには、辛いかな、見てるのが。
全編に悲しみが満ちていて、
その濃淡が満ち引きする感じ、でしょうか。
監督のカテル・キレヴェレは、1980年(!)生まれ。
早くに母を亡くした姉妹が、
トラック・ドライバーの父親に育てられます。
でも長女シュザンヌは、17歳の時、
シングルマザーに。
そしてその数年後、
たまたま出会ったジュリアンと恋に落ち、
すべてを捨てて、いわば「恋の逃避行」に出ます。
<以下ネタバレ>
シュザンヌは、家族も、幼い息子も捨て、
男と一緒に姿を消します。
そして2年後、彼女は刑務所に。
男と繰り返した強盗で、懲役5年。
そしてやっと出てきたとき、
息子は里子に出されています。
ドライバーという不規則な生活で、
幼い子を育てることはできなかったからです。
シュザンヌはいったん家族の元に戻りますが、
そこに、逮捕を逃れていた男が現れ、
彼女はまたも、みんなを捨てて旅立ちます。
そして…… また刑務所へ。
そして今度は、男との間にできた、赤ん坊と一緒に……
どうですか、悲しすぎませんか?
いろいろあるたび、どんどん老けていく父親。
でも彼は、娘を愛しています。
でも娘には、彼の愛情は少しウザイ……
妹役のアデル・エネルは、
この役で、セザール賞の助演女優賞をとりました。
たしかに彼女は、魅力的でした。
劇中、彼女がラジオに合わせて歌っていたのは、
これです。
https://www.youtube.com/watch?v=KVyZkQTx5xA
彼女は、『黒いスーツを着た男』の中では、
主人公の婚約者を演じていました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/03/blog-post_11.html