日本では、
長らくDVD 化されずにいたために、
「伝説のフレンチ・ノワール」
と言われることもある、
『真夜中の刑事』(1976)
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=wbDIVSWVvyI
引退間近の警察署長。
彼は資産家の妻(シモーヌ・シニョレ)を持ち、
車椅子生活の彼女をいたわり、
そしてこの妻の公認のもと、
若い愛人を囲ってもいます。
そしてもう一人の刑事、
イヴ・モンタン扮するフェローは、
養護施設育ちで、孤独を友とする男です。
この彼が、おそらく初めてなんでしょう、
若い女性に夢中になります。
そしてその女性は、
まさに署長の愛人でした。
しかし彼女は、二人の男の間に壁を作り、
署長とフェローはお互いの存在に気づきません。
そんなとき、ちょっとした言葉のもつれから、
署長が愛人を殺してしまうのです。
そして容疑者として浮かび上がったのは、
フェローでした……
なかなかハードボイルドで、
緊張感を持続させた佳作でした。
舞台はオルレアン。
フェローをヴァンサン・ランドンでリメイクしたら、
ヒットする気がします。