『ナタリー』で、オドレ・トトゥーの相手役を務めた、
フランソワ・ダミアン。
彼が、ジェラルディン・ナカシュと共演した、
Je fais le mort (おれは死体のふりをする)2013
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=CFfn3nK3dBI
ダミアン演じるジャン・ルノー(←ジャン・レノに似せています)は、
かつてセザール賞の有望新人賞を獲ったこともある俳優。
でも、その頑固な完璧主義のため、
今や彼に声をかけてくれる監督はほとんどいません。
あわれジャンは、「ハローワーク」に赴くと、
そこで斡旋されたのは、「死体」になる仕事。
警察が、ある殺人事件を「再現」するにあたり、
その役者を募集していたのでした。
プライドを捨てた彼は、
その仕事をもらい、3日間の旅に出ます。
そしてそこで出会ったのが、
判事であるノエミ(ジェラルディン)。
二人の関係は、
そして事件の真相は、
というのが見どころです。
コメディなのですが、
事件の謎解きもなかなかちゃんとしていて、
犯人がわれる瞬間もうまく演出されていると思いました。
主役二人だけでなく、
脇役たちもしっかりしていて、
安心して見ていられます。
こういう、地味だけれどちゃんとおもしろい映画を見ると、
フランス映画の層の厚さを感じます。
(まあ、凡作もそれなりにありますけど!)