http://bookandbeer.com/event/20160716_baudelaire/
今回のメインは、くぼたのぞみさんの新著、
『鏡のなかのボードレール』
です。
くぼたさんにとってボードレールは、
学生時代から読み込んでいた詩人であり、
また、その後の分厚く濃密でしかも広い視野のお仕事が、
その読みを一層深めているのがよ~く伝わってきました。
それは、単に19世紀の詩人を読むことではなく、
現代までを貫く、1つの視線の経験だとも言えるようです。
ボードレールは、実はわたしにとっても、
もしかしたら1番好きな詩人かもしれません。
(フランスに限れば、ということですが。)
『鏡のなかのボードレール』を読んでいて、
つい原文に当たってしまい、
そうなるとほかの翻訳も引っ張り出したりして、
なんだか、大学院時代に戻ったような、
懐かしい気分になったのでした。
ちなみに、
単なるクッツェーの一読者として言うなら、
わたしは『マイケル・K』が一番グッときました。
もしまだでしたら、こちらもぜひ。