2016年7月29日金曜日

『消えた声がその名を呼ぶ』

ほとんど知識がないので、
アルメニア人と言って思い出すのは、
シルヴィー・ヴァルタン、
シャルル・アズナブール、
それからサローヤンくらいなんですが、
以前ここで触れた長編映画も、
アルメニア人移民を描いていました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/07/mayrig-588-rue-paradis.html

そしてアルメニア人虐殺問題は、
今も、その認定さえ、確立されていません。
最近も、こんなことが。

http://www.asahi.com/articles/ASJ6T56YHJ6TUHBI01H.html?ref=chiezou


今日見たのは、

『消えた声がその名を呼ぶ』

https://www.youtube.com/watch?v=33ZR5VXxkQQ

この作品は、W.W.Ⅰ 当時の、アルメニア人が置かれた状況、
彼らに向けられた理不尽な暴力を背景に、
一人の父親が、
別れ別れになってしまった娘を、
どこまでも、どこまでも探してゆく物語です。
(ロードムーヴィー的でもありますが、
過酷すぎて、そうした言い方がしにくいです。
また、小さなエピソードとして、
戦後、解放されたアルメニア人が、
自分たちを苦しめてきたトルコ人に対して石を投げる場面があります。
虐殺とは比較になりませんが、
やはりこの場面があったほうが、
多少ともバランスが取れていると思いました。)

主演はタハール・ラヒム。
彼はまた一つ、いい仕事をしたのではないでしょうか。