授業で久しぶりに、
『パリ警視庁:未成年特別保護部隊』
を見ることがあって、
そういえば、たとえばカリン・ヴィアールに比べると、
マリナ・フォイスの作品は
あまり見ていなかったことに気づきました。
で、とりあえず
Tiens-toi droite
を見てみました。
この作品は、3人の、
それぞれ独立心に富んだ女性たちが、
それぞれの挑戦をするうちに、
その運命が交差してゆく、というお話です。
おもしろいのは、予告編が3種類、
つまりその3人それぞれを中心に作られていることです。
まずは、ミス・ニュー・カレドニアの若いリリ。
(ただし彼女は、北フランスの炭鉱の町、Arenberg 出身。
お父さんは実際炭鉱夫で、
「男遊び」が激しい彼女は、思春期からたびたび、
親戚のいるニュー・カレに隔離され、
結局そこにいついたのでした。)
https://www.youtube.com/watch?v=I0e8fukmmRQ
たくさんの娘たちを育て、ほとんど燃え尽き寸前のサム。
(彼女の娘たちは、リリの大ファン。)
https://www.youtube.com/watch?v=VFL2bKyTEhw
そしてマリナ・フォイス演じる、人形会社の企画職についたルイーズ。
(相続したクリーニング店はつぶれましたが。)
https://www.youtube.com/watch?v=5LUJCAwys-g
で、出だしの15分ほどはいい感じなんですが、
その後は、ちょっと「イラチ」が続く感じ。
リリ役のローラ・スメット(ナタリー・バイとジョニー・アリディの娘)は、
かわいいのですが、彼女もまた、落ち着きません。
公開当時、好意的な批評は少なかったようなんですが、
題材もメンバーもいいので、
ちょっともったいなかったかもしれません。
そうそう、挿入歌は Jun Miyake(三宅純)。
「虹は遠く」も使われ、
フランス映画で日本語が聞こえてきて、
不思議な感じでした。
https://www.youtube.com/watch?v=78FxgB6MnM4