共演がアイサ・マイガ、
ヴァンサン・エルバーズ、
とくれば、見ないわけにはいきません。
Il a déjà tes yeux
https://www.youtube.com/watch?v=7mNuKbk01ZA
これは、黒人夫婦が、白人の赤ちゃんを養子にするというお話です。
楽しかったです。
セネガル系のサリと、
マルチニック系のポールには、
子供ができませんでした。
で、養子を申請して、待つこと数年、
ついにASEから連絡が。
でも、紹介された赤ちゃんは、
かわいい白人のバンジャマンでした。
二人は大喜びで赤ちゃんを受け入れますが、
サリの両親、
またASEの担当者も、
この縁組に不満を持っています。
(ただしASEには、多くの賛成者もいます。)
この縁組は、うまくいくのか? という物語です。
コメディですから、結末はハッピーで、
そこに至るまでの紆余曲折こそが映画なわけです。
もちろん小ネタもちょいちょい出てきて、
たとえばサリの母親は、バンジャマンという名前を、
かってにベンヤミンと発音し、
「これってちょっとユダヤ的じゃない?」
(あのベンヤミンはリアルにユダヤ人でしたね)
と言ってみたり、
リアル・ユダヤ人であるヴァンサン・エルバーズに、
「こどもを連れてスーパーで買い物してる姿っていうのは、
ユダヤ-キリスト教的世界観じゃない?」
なんて言わせてみたり。
そして個人的に印象的だったのは、
サリが出身地を聞かれる場面。
T’es de quelle origine ?
Créteil. Val-de Marne.
やっぱり、リュシアン・ジャン=バティスト監督は、
クレテイユが好きなんですね。
(ただし今回は、クレテイユのメルクマールは見つかりませんでした。)
そういえば、アラブ系のNaidra Ayadi が、
ASEの係員として登場していました。