2018年3月12日月曜日

Comment j'ai rencontré mon père

フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾンとイザベル・カレ。
この二人の組み合わせと言えば、
わたしも大好きなこの映画です。


この映画には、
ヴァンサン・エルバズもオマール・シーも出ていたわけなので、
今考えれば、豪華メンバーでした。
(ただオマール・シーは、これを撮った後、
同じ監督による『最強のふたり』に出演し、
ブレークするわけですが。)
で、今日見たのは、これ。

Comment j'ai rencontré mon père(2017)

Tellement proches では兄妹だったふたり、
フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾンと、イザベル・カレが、
今度は夫婦役で登場します。


舞台はブリュッセルとその近郊。
エリオットとアヴァ夫婦は、
黒人の男の子を養子にしています。
そしてその息子が小学校に入学。
でも彼、アンゲランは、どこかで、
本当の父親に会いたがっています。
そしてある時、海岸で、
アンゲランはある黒人の青年と出会います。
実は彼はガーナ系の不法移民で、
ダンケルクでの一斉検挙を逃れてきたのです。
でも、幼いアンゲランは、
彼こそ自分の父親だと思い込んでしまい……
というお話。

主役の夫婦は、とてもいい感じ。
とりわけイザベル・カレは、品があって、
颯爽としていて、いい雰囲気です。
また、イギリスに渡りたがってる不法移民というのも、
今風の題材で、それ自体はいいと思います。
が、
物語の中心にある父と子の問題と、この移民問題とが、
今回は、そんなにうまくリンクしなかった気もします。
そしてエリオットには、超わがままで金持ちの父親がいて、
つまり、ここにももう一つの父―子があるわけなんですが、
2つの父―子関係のコントラストも、
イマイチ機能していない印象でした。
さらに、このエリオットの父親が、
超豪華な老人ホームにいて、
その入居者が変わり者ぞろいというのも、
ちょっと緩かったように思います。

いいコメディを作るのは、難しいですね。