大学院のゼミで見た映画は……
ピンク :ジャン・ルノワール監督作品。
ブルー・グレー:ジャック・ベッケル監督作品。
クリーム :ジャン・マレー主演作品。
黄緑 :ジェラール・フィリップ主演作品。
となっています。
ジャン・ルノワール作品は、ジャン・ギャバン主演が多いので、
つまり、俳優でいえば、
ジャン・ギャバン → ジャン・マレー → ジェラール・フィリップ
という流れです。
で、この流れに対抗して、
ジャック・ベッケルは独自の「ヒーロー」を世に送り出すべく、
さまざまに試みを繰り返しましたが、
結局、それはうまくいきませんでした。
(作品自体はおもしろいんですけどね。)
で、このリストの中で、
もっとも印象に残った映画は、
『赤い手のグッピー』
かな?
一番いい、とか、一番おもしろい、とかいうことじゃなく、
これは……
と考えさせられてしまった、という意味ですが。
ベッケルを語るとき、
この作品はどうしても外せないと思います。
『獣人』における、
労働者の死、
も忘れがたいですが。
で、今週はこの中から『モンパルナスの灯』を見ました。
これは、試みを成就できなかったジャック・ベッケルと、
当時のN.1 男性スターだったジェラール・フィリップが組んだ作品です。
さらに、アヌク・エメやリノ・バンチュラも出ていて、
暗ささえ華やかという、見ていて飽きない映画です。
ただし、上の表の1959と60はまだ見ていなくて、
特に60の2本は、後期の初回に見るつもりです。
『勝手にしやがれ』と『太陽がいっぱい』って、
ものすごい始まり!