2008年5月19日月曜日

「ターナー賞展」と詩


先週、六本木ヒルズ53階の森美術館に、「ターナー賞展」を見に行ってきました。実はこの美術展、わたしが担当している「現代詩に現れた<東京>」の、レポート課題になっています。(ゼミ生のみなさん、招待券配りましたよね?)ただレポートと言っても、「美術」についてではありません。なんと言っても「東京詩」のゼミです。六本木の美術展に出かけたことを題材に、「詩」を書いてもらうことになっています。

このたった9人のゼミ、はっきり言って、かなり準備に時間をかけています。まあ、好きです、こういうテーマ。で、何の気なしに選んだ人には酷と言えば酷ですが、毎週詩を書いてもらっています。それはまあ、プロのような作品とはいきませんが、ゼミ生の書いた詩は、魅力があります。授業だけではなかなかわからない若い感覚や、価値の揺れが現れていて、好感がもてます。(「好感が持てる」なんて 感想は、ややジジクサイですが。)

で、六本木です。まずちょっとミッドタウンのほうに行くと、平日の昼間だったせいか、地図を片手に歩いている人が多く見られました。そんな雰囲気。

それから通り道のABC(青山ブックセンター)に1時間ほどひっかかり、(というのも、ここに面白いカメ ラが売っていると、同僚に教えられたので、どれどれと色々見ているうちに、あっというまに時間は経ってしまったのです!)やっと森美術館に到着。展覧自体は、現代美術としては見慣れた感じのものもありましたが、笑いも、「?」もありで、楽しめました。そしておまけは、54階のスカイデッキ。つまり、屋上。 中央にある大きめのヘリポートの周りを、ぐるっと一周、木製のデッキが組まれてあり、そこをゆるゆると歩いてゆくんです。あれが東京タワー、あのマットな建物が迎賓館、と、(智恵子のように)指差しながら。これもまた、東京。わかりやすい、1つの極点。

海からの強い風を受けながら、今回彼らはどんな詩を書くのだろう、と、思ったのでした。(楽しみにしてます!)