2010年7月29日木曜日

アマチュア


昨日は、水曜日恒例のNHK打ち合わせ会でした。
今回は、午後3時から、打ち合わせを3つ、という感じ。
でも、新鮮な情報満載だったので、楽しみながらできました。

放送局の仕事には、ああそうだったのねえ、ということが、山ほどあります。
お気楽な視聴者として、お茶の間から突っ込みを飛ばしていたわたしも、
ほんの少しずつその仕事特有の気遣いの存在に、気づきつつあります。
大変なんですねえ。

ただ、まあどんな場面でも、
素人が素人らしく何かに気づくというのはあるもので。

たとえばわたしが、フランス語の授業で、
自分なりに工夫した、それなりにまとまった(はずの)説明さらっとして、
あとから、もっと素朴で本質的な質問をされてしまうことがありました。

慣れている目で見て、これでいいはず、と思っても、
素人の素朴な疑問には、必ずしもヒットしないわけですね。
(極端な話、「机上の空論」という表現を、
「絵に描いた餅」という表現と比較して説明していた時、突然、
でも、どうして「机」は「机」っていうんですか? 
と訊かれたら…… という感じかな?
これは、一番の基本に帰って、言葉とモノの関係は恣意的 arbitraire なんだ、
というところから、ソシュールに倣って、話さなければならないんでしょうね。)

NHKがプロ集団として、
高い技術と経験知を蓄積しているのはまちがいないでしょう。
ただだからこそ、素人的感覚と完全には一致しない場合もでてくるようです。
で、わたしとしては、そこはバリバリの素人代表として、
素朴な疑問を投げかけてみる場合もあるわけですね。

とはいえ、NHKにはやっぱり優秀な人が多くて、
彼らはほとんどみんな、ちゃんと話を聞いてくれ、わかってくれます。
少なくともわたしの周りはそうです。
(というと、ちょっと大げさでかな? そういう「場合」は、まあ 1 / 20 くらいで、
ほとんどは、みなさんの仕事ぶりに感心する、という具合です。)

そしておかげさまで、打ち合わせも昨日で一段落です。
わたしは、実はあんまり働いていなくて、ただ参加していただけなんですが。
ま、これから働きます!

          ◇

先日ご紹介した『パリ ノ ルール』、ラジオ仲間のナオコさんからも、
これはいいです! のメールをいただきました。(Merci, Nao !)
そして、こんなブログもあることを教えてくれました;

http://www.fr-dr.com/paris/index.php

なるほどねえ!