2010年7月15日木曜日
Entre les murs
今日の「今週の1曲」、ずいぶん前にここでもご紹介した、これです;
http://www.youtube.com/watch?v=8Kve3cWM5QI
このBisson na bisso は、
本来はソロで活動しているミュージシャンが集まったグループで、
リーダーはPassi です。(最初にラップを歌う人。)
もう何週かしたら、このPassi のソロの曲も取り上げる予定です。
これもいいです。乞うご期待!
◇
昨日は、昼間に時間があったので、岩波ホールまで行って、
『パリ20区、ぼくたちのクラス』をやっと見てきました。
トレーラー、もう1度挙げておきます;
http://www.youtube.com/watch?v=lq5qNzm3w-U&feature=related
(日本語版の予告編は、やっぱり好きになれない感じ。)
ほぼ予想通りの内容でしたが、
やはり色んな子供たち一人一人が分かってきて、
面白く見られました。
買ったパンフレットには、浅野素女さんが寄稿していました。
彼女が以前お書きになった『フランス家族事情』は、
社会学部で教えていた当時は、必読書として挙げていた本です。
浅野さんは、まさに20区で子育て経験があるそうで、
そのへんを詳しく書いた本も、ぜひ書いていただきたいです。
ただこの映画、
「共和国」とか「移民」とかではなく、「教育」というテーマできった場合、
わたしには、明らかな違和感がありました。
生徒たちの質問に対する答えも、
ああそれじゃダメだ、と思うことたびたび。
特に、「国語」(と訳されていました。もちろんフランス語です)の授業中、
話し言葉と書き言葉の使い分けの方法訊かれた先生は、
「直観だ」と答えます。
最終的にはね、そう言ってもいいんでしょう。
でも、相手はフランス語を母語としない中学生で、
いま現にその使い分けが分からないと言ってるんだから、
「直観だ」なんて言っても全然だめで、
そのためのレファレンスを蓄えるのがこの授業なんだ、
くらいに答えたほうがよかったんじゃないでしょうか。
……と、教員根性が出てしまうんですね、こういう映画は。
夕方からは渋谷に移動。
このところ、NHKの打ち合わせは毎週続いています。
遅々として進まない、ということではないんですが、
考えるべきことが多くて、しかもそれらが影響し合っていて、
慎重に進めている感じです。
また来週もありますが、
今は収録が終わったので、渋谷に行くのも週1回です。
◇
今日は試験。明日も試験です。
今頃勉強してるかな?