3時間半以上、まったく休憩なしで続きました。
たまに挙手する以外、あとは聞いているだけなので、
すごく疲れるというわけではありませんでしたが。
その会議の前、昼ご飯に寿司定食を食べたのですが、
おまけのデザートに小さなバニラ・アイスがついていました。
器も冷えていてカチコチだったので、しばらく放置。
そしてふと見ると……
ガラスの器の中で、アイスはすでに半分ほど溶け、
なめらかな表情になっています。
わたしは溶けかけたアイスが好きなので、
しめしめ、これはおいしそうだと思ったのですが、
なんと、この味は食べたことがあります!
あれは小学校低学年の時、母親が、何を思ったか、
ブリキの弁当箱にアイスを作ってくれたことがありました。
「冷蔵庫に入れて、固まってから食べるの!」
と言われても、そこは子供、長くは待っていられません。
やや固まったかな、というとき、ちょっと味見に及びます。
オオ、ウマイ……
その時の味は、長く記憶の底にあって、
とりたてて探しているわけではないけれど、
時に懐かしく思ったりしていたのですが、
昨日の溶けかかったアイス、なんとその味なのです!
たしかに、「溶けかかり」というのは必要条件ですが、
けっして十分条件ではありません。
というのも、今までにも何度も、「溶けかかり」を食べてきたのですから。
何十年も出会わないまま覚えていたものと、
こんななんてことはない寿司定食のおまけのデザートととして出会うなんて。
こうなったら、今度もう1度行って、最終判断を下しましょう。
ほんとに同じかどうか! ただ、
「ママの作ってくれたアイス、見つかったよ!」
なんてことを言う歳は、だいぶ前に過ぎてしまったんですけどね。
味の記憶って、たしかにありますね。