2010年7月18日日曜日

vanille


昨日の土曜日は、午後からお茶の水で大きな会議があったのですが、
3時間半以上、まったく休憩なしで続きました。
たまに挙手する以外、あとは聞いているだけなので、
すごく疲れるというわけではありませんでしたが。

その会議の前、昼ご飯に寿司定食を食べたのですが、
おまけのデザートに小さなバニラ・アイスがついていました。
器も冷えていてカチコチだったので、しばらく放置。
そしてふと見ると……

ガラスの器の中で、アイスはすでに半分ほど溶け、
なめらかな表情になっています。
わたしは溶けかけたアイスが好きなので、
しめしめ、これはおいしそうだと思ったのですが、
なんと、この味は食べたことがあります!

あれは小学校低学年の時、母親が、何を思ったか、
ブリキの弁当箱にアイスを作ってくれたことがありました。
「冷蔵庫に入れて、固まってから食べるの!」
と言われても、そこは子供、長くは待っていられません。
やや固まったかな、というとき、ちょっと味見に及びます。
オオ、ウマイ……

その時の味は、長く記憶の底にあって、
とりたてて探しているわけではないけれど、
時に懐かしく思ったりしていたのですが、
昨日の溶けかかったアイス、なんとその味なのです!

たしかに、「溶けかかり」というのは必要条件ですが、
けっして十分条件ではありません。
というのも、今までにも何度も、「溶けかかり」を食べてきたのですから。

何十年も出会わないまま覚えていたものと、
こんななんてことはない寿司定食のおまけのデザートととして出会うなんて。

こうなったら、今度もう1度行って、最終判断を下しましょう。
ほんとに同じかどうか! ただ、
「ママの作ってくれたアイス、見つかったよ!」
なんてことを言う歳は、だいぶ前に過ぎてしまったんですけどね。

味の記憶って、たしかにありますね。