2015年1月30日金曜日

「ユダヤ人のいないフランスは、もはやフランスではない」

これ、ヴァルス首相の発言なんですが、
もとは

"La France sans les juifs de France n'est plus la France"

なので、正確には、

「フランスのユダヤ人がいないフランスは、
もはやフランスではない」

となるでしょう。

今回のシャルリー・エブド事件では、
表現の自由、とか、
テロ、とか、
イスラム過激派、とか、
はしばしば話題になりますが、
アラブ/ユダヤ の問題は、
言及される機会が(日本では)少ないようです。

立て籠もり事件のほうでは、
もちろん、そこがユダヤ食料品店(イペール・カシェール)
だったのがポイントです。

こういうときはいつでもそうですが、
イスラエルは、ユダヤ人たちの受け入れを表明します。
いやむしろ、歓迎する、と。

こんな映画もありました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/02/la-petie-jerusalem.html

だから、この映画の一家のように
フランスにいるユダヤ人たちがどんどんイスラエルに去ってしまったら、
それはもう「フランス」じゃないよ、
と、首相は言っているわけです。
彼にとっての「フランス」のイメージには、
ユダヤ人が含まれていることになりますね。
ヴァルス首相、
大統領よりも期待できそうな印象が……

で、これを伝えるニュース、フランス語(L'EXPRESS)はこちら。

http://www.lexpress.fr/actualites/1/societe/valls-et-des-milliers-de-personnes-devant-la-superette-casher-ou-ont-peri-4-personnes_1639414.html

英語(New York Times)はこちら。

http://www.nytimes.com/2015/01/14/opinion/after-paris-attack-many-jews-question-their-future-in-france.html?_r=0

で、この英語版を訳してくれているのが、

http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/50e29a0e5f677c4a92fb6c4d95e16619