アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のデビュー作、
『犯人は21番に住む』(1942)
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=nUIOhu0j3Yw
コメディー・タッチの推理物で、
わたしとしては、
いったいどこの21番地?
という一点で見たのですが、
それは、
Avenue Junot の21番地でした。
モンマルトルの、
サクレ・クールの西側、
ラマルク・コーランクール駅の近くです。
また、映画内で最初に殺される酔っ払いは、
ジョレスに住んでいる設定です。
(セット内で撮られていますが。戦争中だし。)
戦争中ということで言えば、
「植民地」に関わる事柄が2つ。
まずは、売れない歌手が興行主に自分を売り込む際、
「わたしは未開の植民地と同じ、
支えてくれる人が必要なの」
と宣います。
また、「犯人」が住む21番地のミモザ館の間借り人の中には、
自慢げに、
オレは植民地で25年過ごしたと言う医者も出てきます。
(ウソなんですけど。)
この辺に注目して、
この辺りの時代の映画を見てゆくのも、
おもしろいかもしれないですね。