今日は大学で、
4つの会議に参加してきましたが、
今年度については、
こういう連続会議の日は今日が最後。
いよいよ年度の終わりという感じです。
(あ、でもまだ卒業式があるんだった。)
「仁義なき戦い」シリーズは、
第3作の「代理戦争」と、
第4作の「頂上作戦」を見ました。
どちらも、緊張感が途切れず、
なかなかの出来栄え。
しかも、無理に引っ張っている感じはまったく感じられません。
そうした点では、
とてもよくできていると思いました。
トッドは、
各地域の家族形態の分析から始めて、
たとえば、
社会主義国家とのあまりに明確な関係を指摘しました。
(キューバ、ロシア、中国など、
外婚制共同体家族 (la famille communautaire exogame) の地域と、
はっきりした相関が認められる、というわけです。)
ヤクザの世界は、いわゆる擬制的な家族でできています。
そしてそのヤクザ的家族とは、とうぜん日本的な家族、
つまり、トッド流にいうなら、
直系家族 (la famille souche) (=親は子に対し権威的であり、兄弟は不平等)
なわけですが、
この映画の家族は、まさにそれ。
親は子に対し権威的であり、兄弟は不平等、そのものです。
当時この映画、どんな受け入れられ方をしたのかは知らないのですが、
(調べてみる価値はあると思います。)
ここで描かれた擬制的家族を通して、
日本の「会社」というものの在りように思いを馳せたということは、
あったに違いないと思います。
日本研究の教材として、
このシリーズは有効ですね。
(どこか海外の大学で、使っている先生がいるのでしょうか?)