2018年10月8日月曜日

『はじめてのおもてなし』

今日の大学院のゼミでは、ドイツ映画

『はじめてのおもてなし』(2016)

を見ました。
(この邦題、ちょっと「キモイ」です。
『ハートマン家へようこそ』ですね。
そもそも、「おもてなし」なんかじゃありません。)

https://www.youtube.com/watch?v=tmklOzR8LgI

ナイジェリア出身の難民ディアロが、
かなりのブルジョワであるハートマン一家に迎えられる、
というお話です。
が、
映画として、かなり大きな欠陥があると思いました。
要は、ディアロ君の描き方と、
ブルジョワ家庭のメンバーのそれとの間に、
大きな差があるのです。
かたやステレオタイプ、
かたや屈託ある内面を抱えた近代人。
というわけで、この映画は「問題あり」なんですが、
それはそれとして、
描かれていることがらの構造や意味などについて、
みっちり議論しました。
おかげで、終わったのは7時近かったのですが、
なかなか充実していて、楽しかったです。