2018年10月25日木曜日

『デッドプール2』

ちょっと気になっていたアメリカ映画、

『デッドプール2』

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=gFiNL_CryDc

アメリカのヒーローもの、X-Men は、
もう10本ほど作られています。
ただ、今調べたところでは、
その間ずっとチームのメンバーだったキャラはおらず、
常にメンバー交代を繰り返してきたようです。
で、このデッドプールも、
そうしたメンバーの一人で、
今回はだから、
彼を主人公にしたスピンオフ作品ということになるそうです。

デッドプールは、死ぬことができません。
それが彼の強みであり、弱み。
そんな彼が、やはり超能力を持った少年を助けたり、
未来から来た強敵と戦ったりと、
そのへんは「王道」です。
が、この映画が見たかったのは、
かなり「メタ」な部分があると聞いていたからです。
さらには、「政治的な正しさ」を揶揄しているとも。

この2点は、まさにそうでした。
分かりやすいところでは、
突撃直前、
主人公はカメラに向かって、
「音楽、スタート!」
と言ったりもします。
またPCについては、
たとえば「X-Men」という名前について、
これはあまりに男性中心主義的だから、
「X-Force」に代えよう、という提案を、
主人公自身がしたりします。
この感じ、
主張そのものはたしかにPC的で、
それを論理的に否定するのは難しいけれど、
それをたた過度に行うことで、
昨今の過剰なPCをからかっているようです。
(日本の平均的な感覚からすると、
二段階進んでいるのでしょう。)

娯楽作品だし、
ふざけているのだけれど、
でも、こんな作品が出てくるところは、
アメリカ映画の厚みなのだろうと感じました。