2022年2月15日火曜日

『ハウス・オブ・カーズ』・シーズン2


まで終了して、
今もう、
シーズン3の途中まで来ました。
Mmm...
これ、なかなかすごいです。
ぜんぜん緊張感が下がらない。
長くかかる、うねるような物語が複数あって、
それに絡まるような感じで、
比較的短い物語も次々語られていきます。
新たな人物が投入されたり、
あるいは、あの時のあの人がここで復活したり。

たしかに登場人物たちは、
それぞれに「問題」がありそうです。
でもそれは、
いわば計算された設計で、
決して彼らを高く掲げようということではないのでしょう。
その冷静な演出にも好感を抱きます。

このどらまの特徴の一つは、
折に触れて、
主人公であるフランクが、
カメラに向かってつぶやきかけることです。
「せっかく狼になれるチャンスだったのに、
彼が羊を選ぶとはね」
とか。
そして場合によっては、
単に目配せだけのことも。
もうこれはあからさまに、
視聴者に共犯関係を迫ってきているのです。
そしてわたしたちは、
なにか自分が特別な場所にいるかのような錯覚に陥り、
それはそのまま、
ドラマに没入することにも繋がっていくのです。
もちろん、
この手法自体は、すごく特殊というほどではありませんが、
ここでは、
それがとてもうまく機能しているように思います。

先は長いですが、楽しみです。