2022年6月3日金曜日

『トップガン マーヴェリック』

トム・クルーズの出世作と言えば、『トップガン』。
その新作が、
トム・クルーズ自身のプロデュースで帰ってきました。

『トップガン マーヴェリック』

実はこの映画、
見に行くつもりはなかったんです。が、
シネフィルである院生の一人が、
「今年見た中で一番おもしろい、
2日続けて見た。
意味とかメッセージとかいっさいない!」
というので、
まあ、彼が「一番」というなら、
というわけで、見に行ってきました。


130分、時間も物語もスムーズに流れ、
構成も時間配分も計算されていて、
職人技を感じさせられました。
で、実際、見ている間、おもしろいのです。
映像体験というか、視覚体験というか、
そういう、いわば原初的な「体験」として、
映画館で見るのにふさわしいと言えるのでしょう。

ただ、「意味」については、
「いっさいない」わけではなくて、
(彼がそう言ったのは、
この映画の命は視覚体験にある、
と言いたかったのでしょう。)
まあ、それなりの形はあります。
ただまあ、たしかにそれは「重要」じゃないかも。
この映画は「ヒーローもの」的作りなので、
そもそも「意味(の深化/発見)」は、
メインではないのでしょう。

キャスティングも、
いい意味でベタで、
ルックスの印象とキャラの一致具合がすごいです。
(エド・ハリスだけは、さすがに歳取ったなあ、
と思ってしまいましたが。)

スッキリした熟達のヒーローものを見るという意味では、
なかなかの作品だと思います。
やっぱり、見るなら映画館、かな。