その新作が、
トム・クルーズ自身のプロデュースで帰ってきました。
『トップガン マーヴェリック』
実はこの映画、
見に行くつもりはなかったんです。が、
シネフィルである院生の一人が、
「今年見た中で一番おもしろい、
2日続けて見た。
意味とかメッセージとかいっさいない!」
というので、
まあ、彼が「一番」というなら、
というわけで、見に行ってきました。
130分、時間も物語もスムーズに流れ、
構成も時間配分も計算されていて、
職人技を感じさせられました。
で、実際、見ている間、おもしろいのです。
映像体験というか、視覚体験というか、
そういう、いわば原初的な「体験」として、
映画館で見るのにふさわしいと言えるのでしょう。
ただ、「意味」については、
「いっさいない」わけではなくて、
(彼がそう言ったのは、
この映画の命は視覚体験にある、
と言いたかったのでしょう。)
まあ、それなりの形はあります。
ただまあ、たしかにそれは「重要」じゃないかも。
この映画は「ヒーローもの」的作りなので、
そもそも「意味(の深化/発見)」は、
メインではないのでしょう。
キャスティングも、
いい意味でベタで、
ルックスの印象とキャラの一致具合がすごいです。
(エド・ハリスだけは、さすがに歳取ったなあ、
と思ってしまいましたが。)
スッキリした熟達のヒーローものを見るという意味では、
なかなかの作品だと思います。
やっぱり、見るなら映画館、かな。