2022年7月5日火曜日

『わが谷は緑なりき』

先日の『駅馬車』に続いて、

『わが谷は緑なりき』(1941)

を見てみました。
監督である、ジョン・フォード繋がりです。


舞台はウェールズの、炭坑の村。
(ジョン・フォードはアイルランド系です。)
そこで暮らす一家と、
村の牧師、そして炭坑の社長などがからむ人間模様です。
いくつものストーリーが併走していますが、
目立つのは、一家の美しい娘アンハードと、牧師の恋です。
ただこれは、悲恋、というべきでしょう。
語り手はアンハードの弟で、
つまり子どもの目を通して描かれた世界です。

わたしとしては、
ウェールズの炭坑という存在に、一番興味を引かれました。
というのも、
授業で見せる定番となっている
『パレードへようこそ』
もまた、南ウェールズの炭坑が重要地点だからです。

いろんな繋がりがあるものですね。