2024年9月1日日曜日

『座頭市あばれ火祭り』

シリーズ第21作、

『座頭市あばれ火祭り』(1970)

を見てみました。
勝プロダクションの制作で、
勝新太郎自身も脚本に加わっています。
監督が三隅研次なので期待しましたが……

ストーリー・ラインが2つあるんですが、
それらがうまく絡んでいないのが、最大の弱点でしょう。
うまく、というか、ほとんど絡んでいません。
ただ、腕の立つ浪人と座頭市の勝負を、
最後の最後に置くために、やや無理に入れ込んだ感じ。

メインの方の物語は、関東八州を収める大親分が、
座頭市と同じ「めくら」であること、
彼を演じる森雅之が迫力あること、などで、
悪くなかったです。
長年彼に仕え、
最後はあっさり切り捨てられる西村晃が哀れです。

やはり勝プロは、
派手さを求めるあまり、
散漫な作りになってしまう傾向があるんでしょうか?
まだ本数を見てないので分かりませんが。

大原麗子、仲代達矢、吉行和子、などが出演。
そしてピーターが、今までの作品にはいなかったキャラで登場。
「現代」に近づいてきたんですね。