2024年9月7日土曜日

『座頭市御用旅』

シリーズ第23作、

『座頭市御用旅』(1972)

を見てみました。
森一生監督です。

ワルモノ役は三國連太郎。
小心で去勢を張る哀れな人物を好演していました。
森繁久弥が、きわめて良心的な目明かしとして登場しますが、
彼は息子といい関係が築けていません。
権威主義的、家父長主義的だからでしょう。
この俳優は、雰囲気が家父長的だと、
今回初めて思いました。

映画としては、
『座頭市あばれ火祭り』と同じように、
メインの物語とほとんど絡まないサブがあって、
そちらが最後の対決に至るのですが、
これはうまくいかないやつだと、今回も思いました。
少し、手詰まり感があるのでしょうか?
気を衒わず、ジャンル映画としてきっちり作られていれば、
こちらは満足なんですが。