そのまま見るのを忘れていた
『パリタクシー』(2022)
を見てみました。
92歳のご婦人を乗せた、46歳のタクシー・ドライバー。
彼女に言われるまま、
パリ周辺の各地を巡る中で、
彼は次第に心を開き、
忘れえない1日になる、というお話。
見る前は、
『舞踏会の手帳』
みたいなものを想像していましたが、
ちょっと違いました。
映画としては……、50点くらい?
タクシーによる空間の移動が、
時間(記憶)の移動になるって言うのは、
分かりやすい構成です。が、
物語があまりに特異で、
またその描き方や、音楽の挿入の仕方もゆるくて、
乗れませんでした。
老婦人を演じたリーヌ・ルノーは、
出演時リアルに92歳。
『女はみんな生きている』
の時と同様、寂しい老女性の役です。
そしてダニー・ブーンは、
今回はお笑いはナシで、やや大袈裟な演技。
ラストも、そうなるのが見え見え過ぎて、どうかなと思いました。