たしか去年の10月に、池上本門寺のお会式を紹介しました。
「ありふれた奇跡」、ご覧になっていますか? もちろんわたしは欠かさず見てます。で、ついに先週、主人公の青年一家が、池上駅ちかくの、東矢口に住んでいることが判明しました。なんとね、わたしが生まれてから中2まで利用して、小さい時にはただ電車を見るためにだけ通った、あの小さな池上駅を、仲間由紀恵が歩いていました。フシギでした!
当然ながら、あの辺は土地勘があります。東矢口なら、たいていの場合矢口渡駅のほうが近いのですが、池上駅とほぼ同じくらいの地域もあります。で、そのあたりは、かつてわたしが住んだ池上6丁目と同方向です。(フォークソングの「池上線」の舞台は、線路沿いを五反田方向に行くので、ちがう方角です。)
それにしても、ここまで静かに進んできたドラマが、先週は急にスピードを上げました。で分かってきたのは、これはどうやら2つの家族の物語らしいということです。そう、主人公の若い男女の家族のことです。
主人公、その両親、その親、この3世代。この家族構成は、ほとんど鏡像のように描かれています。もちろん、一方の「母親」は、一緒に住んではいないし、祖父母の世代は、男女どちらか一方だけなんですが、それでもやはり、合わせ鏡のようです。
そして、住み込みで働くらしい男性。彼は郷里に家族がいますが、目の前にはいません。そして第1回で自殺を試みた男性、彼は家族を火事で失っています。この二人も、ある種の対をなしているようです。今だけなのか、永遠になのか、これは決定的に違いますが、それでも、2人にあるつながりを見出すことは可能でしょう。
ああ、さすが山田太一。続きが待ち遠しいです!